株式会社PCメディカル(東京都文京区、代表取締役:鈴木 雅則)は、2024年5月31日(金)、ヒト幹細胞培養上清液エクソソームを配合した男性向けクリーム「exstem Rise Up Cream for Men」を医療機関向け専売品として新発売いたします。イメージビジュアル■開発の背景と想い~男性更年期障害が日本社会にとって大きな社会的・経済的損失を生んでいる近年、男性更年期障害が社会的な問題として注目を集めています。ホルモンバランスの乱れから生じる男性更年期障害は、勃起不全(ED)や性欲低下等の性機能低下をはじめ、うつ症状や生活の質の低下を引き起こし、働き盛り世代の男性に深刻な影響を及ぼします。日本では、40歳以上の男性の約1割が男性更年期障害の症状を訴えているといわれ*1、個人のQOLの低下だけでなく、労働生産性の低下や医療費の増大など、社会的・経済的損失にもつながる懸念があります*2。その損失額は年間で1.2兆円にも上ると試算されています*3。「exstem Rise Up Cream for Men」は、そうした男性更年期世代の悩みに寄り添う製品として開発されました。従来のケア方法は対症療法が主流でしたが、根本的なケアへの注目が高まっています。当社は、男性のデリケートな悩みをもっと手軽にケアできる方法はないかと考え、非侵襲・低費用で自宅でのセルフケアが可能な高濃度ヒト幹細胞培養上清液エクソソーム配合クリームの開発に着手しました。また、本クリームは多くの中高年男性が抱える健康上の悩みにも着目しており、幅広い年代の男性の健康維持をサポートできることも大きな特徴となっております。開発者の鈴木は「男性更年期障害は、個人の問題にとどまらず、社会的な損失にもつながる深刻な問題です。このクリームを通じて、働き盛りの男性が自信を取り戻し、活躍し続けられる社会の実現に貢献したい」と開発の想いを語ります。*1 日本泌尿器科学会「加齢男性性腺機能低下症候群診療の手引き」より*2 平成29年度厚生労働科学研究費補助金(地域医療基盤開発推進研究事業)「男性更年期障害の診断・治療ガイドライン作成と情報発信に関する研究」総括研究報告書より*3 経済産業省「女性特有の健康課題による経済損失の試算と健康経営の必要性について」より【製品特徴】本クリームは、世界初*4のヒト幹細胞培養上清液エクソソームを超高濃度(20%)で配合しています。3種類のヒト幹細胞培養上清液(歯髄由来、臍帯(ウォートンジェリー)由来、脂肪由来)を独自の比率でブレンドし、男性の健康維持に特化した処方を実現。リポソーム化技術により吸収力を高めた上清液エクソソームを1本に2,100mg配合し、長時間の浸透が可能なテクスチャーを実現しました。原料の採取から製造まで全て国内で行っており、安心・安全にお使いいただけます。*4 ヒト幹細胞培養上清液配合のクリームとして 自社調べ ※特許出願中特徴成分【製品基本情報】●製品名 :exstem Rise Up Cream for Men(エクステム ライズアップクリーム フォーメン)●生産国 :純日本製●剤型 :クリーム●内容量 :18g●分類 :化粧品●参考価格:22,000円(税込)●発売日 :2024年5月31日(金)●販売場所:医療機関exstem Rise Up Cream For Men with Package容器形状クリーム使用量目安【日本抗加齢医学会総会にて製品の展示を行います】当社は2024年5月31日~6月2日に熊本で開催される第24回日本抗加齢医学会総会において、「exstem Rise Up Cream for Men」の展示を行います。本製品が男性更年期障害とEDに悩む男性の支えとなり、社会の活力につながることを願っています。【医療機関でのお取扱いについて】本製品は医療機関専売商品です。ご質問やお取扱い希望は下記フォームよりお問い合わせをお願いいたします。 【株式会社PCメディカルについて】株式会社PCメディカルは、「あなたの日常によりそうプライマリ・ケア」をコンセプトに、人生の各ステージで直面する健康上の課題に応える製品の開発を行っています。20年以上の医療業界での経験を生かし、最先端の技術と深い洞察から生まれた製品は、お客様の日々をより快適にし、自信を取り戻し、生活の質を向上させるパートナーとしての役割を果たします。【会社概要】●社名 : 株式会社PCメディカル(PC Medical Inc.)●本社所在地: 〒170-0002 東京都文京区湯島2-14-8 湯島ヒダビル2F●代表取締役: 鈴木 雅則●事業内容 : 医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器の企画及び開発並びに製造●設立 : 2024年2月●HP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年05月28日「胸が締めつけられるように痛むのに、病院を何軒回っても〈異常なし〉と言われる……。もし、あなたがそんな症状に悩まされているなら、“微小血管狭心症”かもしれません」そう警鐘を鳴らすのは、日本冠微小循環障害研究会(J-CMD)の代表世話人で、国際医療福祉大学副大学院長や東北大学名誉教授を歴任する医師の下川宏明さん。別名“隠れ狭心症”とも呼ばれる微小血管狭心症は、見逃されやすい病気なのだ。いわゆる“狭心症”とは、どう異なるのか。「一般的な狭心症は、心筋に血液を送る太い冠動脈が、動脈硬化やけいれんによる収縮によって、一次的に酸素不足(虚血状態)になることで胸痛などを引き起こします。一方、微小血管狭心症は、太い冠動脈の先にある細い微小冠動脈が炎症を起こし、十分に拡張しなかったり逆に収縮しすぎたりすることで、同じく一次的に酸素不足になるために胸痛などが生じるのです」(下川さん、以下同)つまり、同じ狭心症でも、虚血状態になる血管の場所と原因が異なるのだ。加えて男女差もあるという。「一般的な狭心症は男性に多いのですが、微小血管狭心症は女性ホルモンが減少することで罹患しやすくなるため、2対1の割合で女性のほうが多いのが特徴です。更年期世代の女性の10人に1人が微小血管狭心症に罹患していると考えられています」■正しい診断ができる医療機関は少ないところが、微小血管狭心症が認知され始めたのは2000年に入ってから。依然として、正しい診断ができる医療機関が少なく、多くの女性が“隠れ狭心症”に苦しんでいるのが現状なのだ。「というのも、心疾患が疑われるときに行う心臓カテーテル検査(冠動脈造影検査)で可視化できる冠動脈は、全体のわずか5%に過ぎないため、微小血管狭心症の経験が少ない医療機関では異常が見つけられないからです」そのため、医師から〈気のせいだ〉と言われ、精神科を受診するよううながされる患者もいるという。そうならないためには、まず私たちが微小血管狭心症の症状を知っておく必要があるだろう。「一般的な狭心症では、ぎゅっと左胸が締めつけられるような胸痛が起きます。長くても十数分で治まるケースが多く、ニトログリセリンという薬を舌下で溶かして服用することでよくなります。一方で、微小血管狭心症は、20分から数時間と長く続くのが特徴で、ニトログリセリンの効果も一定しません。また、動悸や息切れ、左肩や歯・あごの痛みといった放散痛、胃痛などの消化器症状を訴える方も少なくありません」更年期障害や自律神経失調症などの症状とも似ているため、誤診されることも。ほかの心疾患と比べて〈死に至るほどではない〉と軽視されてきた微小血管狭心症だが、下川さんが研究代表者を務めた国際共同研究で、次のような事実も判明した。「微小血管狭心症の患者の予後は、太い冠動脈に動脈硬化による狭窄・閉塞がある狭心症患者と比較して同等に予後が悪く、かつ性差や人種差がない国際的な健康問題であることが初めて明らかになりました」■生活習慣の改善で予防ができる決して侮れない微小血管狭心症。更年期の女性であることに加え、次のようなリスク要因がある方は要注意だ。「高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病がある方、さらに喫煙は大きなリスクにつながります」前述したように、微小血管狭心症を正しく診断・治療してくれる医療機関は、まだ限られている。J-CMDのウェブサイトでは、検査を受けられる全国172の医療機関を紹介しているので、ぜひ参考にしてほしい。こうした医療機関を受診することで、次のような検査・治療が受けられる。「まず、じっくり問診したうえで、微小血管狭心症が疑われる場合には、心臓カテーテル検査を行い、太い冠動脈に動脈硬化による狭窄・閉塞などがないか確認します。狭窄・閉塞がない場合は、微小血管狭心症が疑われますので、微小冠動脈の収縮や拡張を起こす薬剤を投与したうえで、症状や心電図変化、冠動脈抵抗などを検査。異常が確認できれば、微小血管狭心症と判断して治療を開始します」治療は、飲み薬がメインとなる。「安静時に胸痛が起きる場合はカルシウム拮抗薬を、労作時に胸痛が起きる場合はベータ遮断薬を主に処方します。効果が不十分な場合は、スタチンやACE阻害薬を追加します。これで多くの方は症状が改善されます」早期発見・早期治療につなげることが大事だが、「罹患しないための生活習慣の改善も必要だ」と、下川さん。「喫煙者はすぐに禁煙を。女性の血管は、閉経までは女性ホルモンによって守られていますが、喫煙は女性ホルモンの効果を打ち消すどころかマイナスに作用します。もう一つは、週3回30分ほどの有酸素運動を。とくに微小血管の機能を改善します」隠れ狭心症で苦しまないためにも、まずはこうした正しい知識を持つことが大切だ。
2024年05月22日第一印象を大きく左右すると言われる頭髪。いつまでも美しく保ちたいというのは誰しもの願うところですが、ヘアスタイルやツヤ以上に、年齢を重ねるにつれて悩みの種となるのが、白髪と薄毛です。その原因や進行を遅らせる方法、増やさないケア法は? 宋有奈先生(クリニックフォア新橋院)に聞きました。■多くの女性が苦労する白髪、大きな原因は遺伝とストレス30代中盤頃から、少しずつ増えていく白髪。年齢を重ねるとどんどん多くなり、白髪染めやケアに苦労している人も多いでしょう。そもそも白髪は、なぜできてしまうのでしょうか。「主な理由は、メラノサイトという色素細胞がなくなってしまうことによってメラニンが生成できなくなり、色が入らなくなってしまうためです。髪の色はメラニンによって決まっています。例えば、日本人を含むアジア系の方に多い黒髪はメラニンの量が多いことに、欧米人などに多いブロンドはメラニンの量が少ないことに由来しています。白髪はメラニンがほとんどないことによって、作り出されてしまうんです。加齢とともに白髪が増えるのは、メラニン色素が作られにくくなるからだといわれています」白髪になりやすいかどうかは遺伝的要素も関係するといわれていますが、もうひとつの大きな原因には「ストレス」があるそう。とくに10~20代に発症する“若白髪”は、遺伝的要因以上に、ストレスが原因であることが多いといいます。「ストレスを受けると毛細血管が収縮してしまい、頭皮が血行不良に陥ります。するとメラニン色素が十分髪に行き届かず、白髪になってしまうと考えられています」ドラマや小説で、心理的に多大な苦痛を受けた後、一夜にして髪が真っ白になったという描写がよくあります。現実ではそこまで一気に白髪になることはないにせよ、ストレスはとにかく髪に影響するということです。■ストレスと女性ホルモン現象で、更年期前後には薄毛の悩みもまた、ストレスによって引き起こされるのは白髪だけではありません。「ストレスが続いて円形脱毛症になった」という人がいるように、薄毛や抜け毛にも多大な影響を及ぼしてしまいます。「ストレスによって頭皮の血行が悪くなり、十分な栄養が髪に行き届かなくなると、ヘアサイクルが乱れて、抜け毛や薄毛を引き起こします。また、ストレスで自律神経のバランスが崩れるとホルモンバランスも崩れ、これも抜け毛や薄毛の原因になります」薄毛や抜け毛というと、前頭部や頭頂部などが局所的に薄くなる男性型脱毛症(AGA)がよく知られていますが、実は女性にも起こる症状。女性の場合は、加齢によるヘアサイクルの変化に加え、ホルモンバランスや生活習慣の乱れが原因となり、全体的に少しずつ薄くなる「びまん性脱毛症」であることが特徴です。「女性の場合、年齢を重ねるとともに女性ホルモンの濃度が下がって、髪の毛が細く軟らかくなります。髪の成長も遅くなり、抜ける量は増えるのに発毛量は減ってしまいます。さらに、更年期前後に女性ホルモンの分泌量が低下すると、相対的に男性ホルモンの濃度が高くなって、男性型脱毛症のAGAと同じメカニズムで薄毛が引き起こされます」加齢や遺伝は避けられませんが、ストレスには対処のしようはあるというもの。白髪や薄毛を少しでも減らすためには、自分に適したストレス解消法を見つけ、日常に取り入れることが大切。そのほかにも、生活で気をつけるべきことや対処法もあります。「まず、髪にとっても紫外線は大敵です。紫外線を浴びると毛母細胞がダメージを受け、白髪や薄毛、抜け毛の危険性が高まります。髪に良いケアとしては、入浴や頭皮マッサージは頭皮の血行促進に有効。栄養バランスのとれた規則正しい食事も、頭皮環境を整える重要な要素です。特に白髪に気をつけたい人は、ヨードやチロシン、銅の含まれた食事やサプリメントの摂取を心がけてください。薄毛に気をつけたい人は、髪の栄養素となる海藻やミネラル成分、鉄分などの摂取を心がけるといいでしょう」さらに、髪を作るたんぱく質も重要です。「髪の毛は約80~90%がタンパク質で構成されていて、そのうちの90%はケラチンが占めているといわれています。ケラチンには髪の毛に柔軟性や弾力性を与えるシスチンというアミノ酸が豊富に含まれているので、食事やプロテインなどのサプリメントで摂取を心がけてください。女性の場合、女性ホルモンの減少も薄毛の原因となるので、女性ホルモンと似た作用のあるイソフラボンや大豆製品も、とくに更年期前後の方は積極的に摂っていただくといいでしょう」年齢を重ねれば、誰もが対峙することとなる白髪と薄毛。悩む人は多いと思いますが、日頃の生活とケアを心がけていきたいものです。【監修】宋 有奈(そんゆな)獨協医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学附属病院に勤務し、形成外科・レーザーを中心とした診療を行う。現在はクリニックフォアで皮膚科、形成外科の質の高いプライマリーケアの実践を行っている。
2024年05月14日男性だけでなく女性にも現れ、薄毛や抜け毛を引き起こすAGA。男性は局所的に毛が薄くなる一方で、女性は全体的に少しずつ薄くなる「びまん性脱毛症」であることが多く、ホルモンバランスや生活習慣の乱れ、慢性的なストレスが原因になるそうです。更年期前後の40~50代の女性を中心に、近年は20~30代前半の若い世代でも増えているというこの疾患。年代別の原因や特徴を宋有奈先生(クリニックフォア新橋院)に聞きました。■【20~30代】若くても睡眠不足で更年期と同じ状態に? 30代後半での出産後はとくに注意「男性型脱毛症」と訳されるAGAは、男性ホルモンに起因して発症するのが特徴。一方女性は、更年期障害の前後などに女性ホルモンの分泌量が減少すると、女性ホルモンと男性ホルモンのバランスが乱れ、男性ホルモンの濃度が相対的に高くなって薄毛が引き起こされます。ただ近年では更年期の時期に限らず、「20~30代の若い世代の方の受診も増えている」とか。「20~30代の場合は、食生活や睡眠などの生活習慣の乱れや慢性的なストレス、過度なヘアカラーやパーマが原因となっていることが大半です。睡眠が足りずに成長ホルモンが不足すると、女性ホルモンの分泌量が減少して更年期の時期と同じような状態に。また、極端なダイエットなど食生活の乱れは、栄養不足で髪がやせ細り、抜けやすくもなります。慢性的なストレスは頭皮の血行不良の元ですし、ヘアカラーやパーマは毛髪だけでなく頭皮環境にもダメージを与えます」20~30代で妊娠・出産した場合、その期間は女性ホルモンが減少するため、抜け毛が増え、髪が薄くなることもあります。若年層であれば、基本的には出産後にホルモンバランスは元に戻り、栄養素を奪われる授乳期が過ぎた頃には毛髪も回復します。しかし、「年齢によっては注意も必要」と先生はアドバイスします。「30代後半くらいになると、出産後もなかなか髪の毛が生えてこないというケースもみられます。年齢的に、女性ホルモンの数値が下がっているためと考えられるので、そういう方には抜け毛を防止するお薬、発毛を促すお薬を処方しています」では、40代はどうでしょうか。調査によると、実に8割の人が薄毛に対する不安を持っているということです。「更年期に入る40代は、ホルモンバランスが変わりやすい時期です。更年期を迎える手前から、髪にコシやハリを与える女性ホルモン・エストロゲンが大きく変動し、一気に減少していきます。これによってまず、細くて弱い軟毛化が起きます。その後、女性ホルモンの濃度が下がるにつれて髪の毛の成長が遅くなり、退行期を早め、髪は抜け落ちやすくなります」さらに、その症状は閉経を迎えるとさらに加速します。「女性の体内には男性の10分の1~20分の1の量の男性ホルモンが分泌されていますが、閉経後は女性ホルモンの分泌量が低下するため、男性ホルモンの濃度が相対的に高くなります。結果、男性AGAと同じメカニズムで薄毛と脱毛が引き起こされます。ただし、更年期障害の症状や度合いが人それぞれ異なるように、薄毛や脱毛も急に起きる方もいれば、少しずつ出る方もいるなど、かなり個人差があります。早めの治療が有効なので、気になる症状が出たら医療機関の受診をおすすめします」■【50代~】髪の本数が年々少なくなり、全体的に薄毛に…50代以降もまた、男性AGAと同じメカニズムで薄毛や脱け毛が起こります。ただし、症状は男性のそれとは少し異なるそう。「髪は成長し抜け落ちるというサイクルを繰り返していますが、男性の場合は、髪がどんどん細くなって抜け落ちて薄毛になり、進行すると、脱毛した部分からは髪が生えてこなくなります。一方、女性の場合は、年齢とともに脱毛後に新たに髪が生えるまでに時間がかかるように。髪の本数が年々少なくなって、全体的に薄毛になってしまうのが特徴です」女性ホルモンの減少が大きな原因である以上、年を経たら女性AGAは多くが避けられない問題。いつまでも豊かな髪、ヘアスタイルを保つためにも、若いうちから日頃の生活に気を配るようにしましょう。そして、気になる症状が出てきたら、早めに専門医に相談してみることがお勧めです。【監修】宋 有奈(そんゆな)獨協医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学附属病院に勤務し、形成外科・レーザーを中心とした診療を行う。現在はクリニックフォアで皮膚科、形成外科の質の高いプライマリーケアの実践を行っている。(文:河上いつ子)
2024年05月08日猫背の解消や姿勢改善、動作改善を目指して多くの方が訪れる「スキンストレッチ専門センターcaizem」(読み:かいぜん、所在地:神奈川県秦野市、代表:乾 夕子)は、新たに「頭皮ケア」を提供いたします。皮膚は加齢や日常の動作により、硬くなったり浮腫んだりすることがあります。当店では、そのような皮膚を専用ツールを使って整えるスキンストレッチ(R)を提供しております。スキンストレッチ(R)専用ツールを使用し、頭皮や耳をほぐします■自身の更年期障害とセルフケアから昨年夏、caizem代表・乾(いぬい)自身の更年期障害と思われる症状があり、病院でも異常は見られず悩んでいた頃、頭皮に硬い部分と浮腫んでいる部分があることに気付きました。この違和感のある部位を中心にスキンストレッチ(R)のセルフケアを始めたところ、数日後には浮腫みがなくなり、悩んでいた症状も解消されました。同年代の友人に話すと、同じような悩みを抱えている方が多く、同じように頭皮に硬さや浮腫みがあることがわかり、このケアが役立つと感じました。■見落とされがちな頭皮へのアプローチお顔や髪型への手入れは欠かさずしていても、頭皮のケアは見落とされがちです。ショートヘアの方はブラッシングもせず髪を手櫛で整えるだけ、ロングヘアの方は日中に結ぶことが多く、頭皮は引っ張られたままと、頭皮は放置されたり酷使されたりしています。さらには長時間のスマホやパソコン利用による視力の変化やマスク生活による耳の酷使、顎関節の動きの低下から頭皮や耳周りの血流が滞り、硬さや浮腫みにつながります。■お客様からの声スキンストレッチ(R)で実際に頭皮ケアを受けた方からは、「目の開きがよくなった」「顎のラインがスッキリした」「口が開けやすくなった」「目尻が上がった」「顔周りが暖かい」「触られていないのに肩が楽になった」といった喜びの声が寄せられています。顔のたるみやしわが気になる方には、顔だけでなく、頭皮と耳のケアもおすすめします。■スキンストレッチ(R)とは「筋膜リリースを超えた」と言われるスキンストレッチ(R)は、高級ステンレス製の専用ツールを用い、皮膚の運動学理論に基づいて体を整えることができる健康法。皮膚をさする、集める、広げるなどして、日常動作の癖によって生じたヨレた皮膚や、加齢によって乏しくなる皮膚の弾力性を取り戻し、姿勢の改善や動作の改善へと導きます。※スキンストレッチ(R)は株式会社サウンドMBジャパンの登録商標です専用ツール「ドルフィン」スキンストレッチ専門センターcaizem■コースと料金全身single 5,500円(50分)頭皮 5,500円(50分)全身double 11,000円(100分)組み合わせ自由完全予約制となります。公式LINE及びホームページをご覧ください。公式LINE: URL : 公式LINE 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年05月07日「え、どこからかすえた玉ねぎのニオイが…」と思ってニオイの元をたどったら、自分の足だったときのショックといったら!寒暖差が激しい今の時季、急に暑くなり少し汗ばんだだけで、強烈なニオイが鼻につくようになる。「じつは、春は1年で最も汗のニオイが強くなるピーク期なのです」と言うのは、『日本人はなぜ臭いと言われるのか 体臭と口臭の科学』(光文社新書)の著者で内科医の桐村里紗先生。「人の体は体温が上昇すると、エクリン腺と呼ばれる汗腺から汗を出します。夏の時季など汗腺機能が活発になると、汗腺に含まれるミネラルが血管に戻され、血液に再吸収されます。そのため汗には余分なミネラル分が残らず、サラサラした無臭のよい汗になるのです。汗腺機能が低下する冬から春先にかけては、血液へのミネラルの再吸収率が低下して、蒸発しにくいベタベタとした悪い汗になります。ミネラル分が多いと皮膚の常在菌のエサになり、強いニオイを放つようになります。薄着になるのでニオイで周囲に迷惑をかけているのでは?と神経過敏になる人も多いのではないでしょうか」(桐村先生、以下同)日常的に汗をかいていないと、体温調節を担うエクリン汗腺の機能が低下して、ベタベタした汗をかきやすくなる。ミネラルを含んだ汗は、常在細菌のエサになり、ニオイを発しやすくなるというのだ。■更年期世代は3種類の汗が同時に出てにおう可能性も!特に、更年期世代はホットフラッシュの症状が出ると、短時間で大量の汗をかくようになる。女性ホルモンの分泌が低下して加齢臭も発生しやすくなるので、ベタベタ汗と加齢臭のダブルで強烈なニオイの発生源になることも。そこにきて4月から、新たな職場への通勤や子どもが巣立つなど、環境の変化によるストレスが加わると、「精神性発汗」も起こりやすくなるという。「ストレスがかかる状況下で汗をかくと、汗にアンモニア臭が混ざりやすくなるといわれています。化粧品メーカーの資生堂が、緊張によるストレスで皮膚から『STチオジメタン』という硫黄化合物のような特徴的なニオイの物質が発生することを発見しました」STチオジメタンのもとになる物質は玉ねぎやニンニクなどと似たようなニオイと言われていて、それが更年期の加齢臭、ベタベタ汗と混ざり合うと、とんでもない悪臭に!しかも、ストレスがかかると交感神経が優位になるので、手と足の裏に汗をかきやすくなるそう。特に足のニオイには注意が必要。そこで、桐村先生に汗と足のニオイ対策を教えてもらった。【1】消臭素材の靴下やストッキングを履く肌着を速乾性に替えるだけでも汗のニオイを抑えられる。特に消臭素材のタイプがおすすめという。「消臭素材のストッキングや靴下などは、ニオイの原因菌を抑える特殊な素材を使っているので、汗をかいてもニオイを軽減することができます」寒暖差が激しい時季は、寒いと思って冬用のインナーを着てしまい、大汗をかいたという話も聞く。天気予報をチェックして、毎日の服装に気をつけよう。【2】足専用の消臭クリームを足指の間、足の裏に塗る朝、着替えるときに、足の裏や足指の間に足専用の消臭クリームを塗ると、夜まで持つ。「脇用のものだけでなく、制汗スプレー、制汗クリームは足専用のものも売られています。一度塗ると塗り直しをしなくても夜まで持ちます。ストッキングを履いたときは、スプレータイプなどと使い分けてもいいでしょう」【3】靴にインソールを敷き、汗が靴につかないようにする靴に消臭効果の高いインソールを敷き、汗が靴につかないようにすることも大切だという。「靴の中が高温多湿でむれると、菌が繁殖しやすい環境になります。菌が繁殖してしまうと、ニオイがついてしまいます。インソールを敷いて汗を吸収させるようにしたほうがいいでしょう」インソールも敷きっぱなしではなく、こまめに取り替えよう。【4】靴をしまうときは「重曹を入れた靴下」を中に靴を下足入れにしまうときは、そのまま靴を入れると汗のニオイが充満してしまう。そんなとき、重曹を入れた古い靴下を靴の中に入れると、汗臭さが取れる。靴の手入れはこまめに行い、パンプスなどの革靴を履いた後は、1~2日程度休ませるようにすると長持ちする。【5】有酸素運動やぬるめの湯船につかり、汗腺を鍛える汗腺機能が低下した状態で汗をかくと、ベタベタした汗になる。サラサラの汗をかくためには、汗腺を鍛えること。「汗腺を鍛えると、ミネラルが再吸収されて汗と一緒に出てこなくなるので、サラサラとした汗をかくようになります。お風呂に入るときは湯船で、ぬるめのお湯にじっくりつかりましょう。また、少し息が上がる程度のウオーキングもおすすめです。1日15分程度からでも十分で、少しずつ強度を上げていくと継続できます。汗をかく習慣がつくと、ベタベタではなくサラサラした汗をかけるようになります」【6】ストレスを感じたら深呼吸をして副交感神経を優位に極度に緊張したり興奮したときにかく「緊張性発汗」は硫黄化合物を含むため強烈なニオイを放つ。少しでもストレスを感じたら深呼吸をしてリラックスを心がけよう。「呼吸は無意識のうちに行っていますが、緊張や不安などを感じると浅く、速くなります。浅い呼吸は自律神経の乱れなどを招き、緊張性発汗にもつながります。『冷や汗をかく』と言うように、緊張した状態でかく汗も、強いニオイを放ちます。ストレスを感じたらゆっくり息を吸い、ゆっくり吐くと、副交感神経が優位になり心が落ち着き、発汗が抑えられます」ホットフラッシュの症状が強く出る人は、ホルモンバランスが乱れている証拠なので、我慢しないで婦人科を受診するべし。臭い汗をかかないよう対策して、体調をキープしよう。
2024年04月30日抜け毛、薄毛、白髪など、髪の毛にまで及ぶ加齢の魔の手。40歳手前で白髪が生え始め、年齢を追うごとに増えてきたけれど、まだまだ染めるほどではない。「一度染めたらこれからずっと染めなきゃならないですよ」と美容師さんに言われ、なんとか染めずに頑張ってきました。すると最近薄毛のほうが深刻になってきて…。髪の毛は多くて困っていたくらいなのに…以前は、美容院に行くと必ず「ボリュームダウンしてください」とお願いしていたほど髪の毛がフサフサだった私。ところが最近、髪の手触りが変わってきたんです。明らかに少ない……。ボリュームが減っている……。そして、「このままいくと、私の髪の毛どうなっちゃうの?」と不安を感じるように。そんなある日、髪の毛を何げなくかき分けると、衝撃の発見が! なんと、ところどころに円形に脱毛している所があるではありませんか!!原因がよくわからないでいるうちに、自分では見えないところにも脱毛部分ができ始め、美容師さんにも指摘されるほどになりました。その数5~6個。一度見つけると気になって気になって仕方ありません。鏡を見るたびに脱毛部分ができていないか確認するようになりました。さらに悲しいことに、しばらくすると脱毛したところから髪の毛が生えてくるのですが、それが見事に白髪なんです! 脱毛と白髪の悩みが同時にやってきてしまいました。髪の毛が抜けるのはホルモンの影響?調べたところによると、女性ホルモンの1つであるエストロゲンは、28~35歳をピークに加齢とともに減ってくるそうです。閉経の前後5年くらいの更年期と呼ばれる期間には、エストロゲンが減少することで髪の毛のハリやコシが失われ、髪が細くなったり、本数が減ったり、髪の毛が成長しなかったりで、薄毛を招くようです。円形脱毛症と更年期は関係ないようですが、脱毛と白髪に悩み出してからは、髪の毛に栄養を生き渡せることを意識して、価格重視ではなく成分や効果を見て商品を選ぶようになりました。また全身の血行を良くすることで頭皮の血の巡りも良くなり、抜け毛の予防につながると聞いたので、血の巡りを良くするために、有酸素運動も始めました。若々しい髪の毛を保つために髪のケアについては、ちょっと奮発してオーガニック成分を配合したシャンプー&トリートメントやスタイリング剤を使用し、頭皮に栄養を与えることを心がけました。また、ドライヤーの前にオーガニックオイルを使用するようにしたら、パサつきなどの頭皮トラブルも減り、髪の毛のハリも出てきたように感じます。これにプラスして、有酸素運動としてジャザサイズを始めました。ジャザサイズは、カーディオ(心肺の機能を向上させて持久力アップや健康増進を図る有酸素運動)、筋トレ、ピラティス、ヒップホップ、ヨガ、キックボクシングを融合したエクササイズです。流行の音楽にのせて踊るので、楽しく運動することができます。代謝がアップするので、頭皮にも栄養を巡らせることができると考えています。さらに体を動かすことはストレス発散にもなるので、脱毛への良い効果となるのではと期待しています。まとめ若いころ、髪の毛の生え際が薄くなっている女性や白髪混じりの女性、髪の毛がうねっている女性を見て、なぜもっときれいにしないんだろうと思っていました。自分はそうならないと思っていたら大間違いでした。年齢とともに肌を気づかうように、髪の毛にも気づかいが必要なんですね。とはいえ、髪の毛のことを気にすれば気にするほどストレスになり、髪の毛に悪影響を与えてしまうので、あまり気にせずポジティブに生活したいと意識しています。これから加齢が進むと体力が衰え、体調の変化が表れ、悩みも増えるでしょう。マッサージやエステに行ったり、運動量を増やしたりして、髪の毛のためにも明るく健康的な毎日を心がけたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/黒田あいみ先生(Zetith Beauty Clinic 医師/東京美容外科沖縄院院長)美容外科、美容皮膚科、予防医学(栄養療法)、アンチエイジング専門医。Zetith Beauty Clinic 、東京美容外科沖縄院にて勤務。トライアスロン日本代表の経歴を持ち、⾃分がアスリートであることも⽣かしつつ、美と健康のスペシャリストとして「中からと外からの美と健康」を信念に、外から(美容医療)だけでなく、中から(分子栄養学、予防医学)の美と健康の権威として多くの文化人、芸能人、アスリートからの信頼も厚い。著書に、「中田敦彦のYouTube大学」でも紹介された「アスリート医師が教える最強のアンチエイジング」(文藝春秋社)がある。著者/オクムラ ヨーコ(43歳)30代で3人の子供を出産し、現在小学生2人と幼稚園児1人のママ。40歳を過ぎても5歳男子と日々格闘中。一番下の子が幼稚園に行き始めたことを機にライター活動を始めた就職超氷河期世代。
2024年04月27日健康診断ではこれといった悪い所もなく、要検査になったことのない私。そんな私が40数年生きてきて初めて血液検査で引っかかりました。パートの仕事を始めてから汗をかいたり動いたりする機会が増えたのに飲み物やサプリメントに気をつかわずにいた結果、会社の健康診断で思わぬ診断を受けてしまいました。めまい、立ちくらみは更年期だと思っていたあれは20歳のころ、初めて献血したときでした。おびえてしまい200mlでと願う私に対し、献血前の検査で比重がよかったとか何とかで献血担当の方に「ぜひ400mlを!」とお願いされ、友人に爆笑されました。その後に行った献血センターでは、血液の成分もよく比重も良いのでさらにバージョンアップ( ? )した成分献血をお勧めされる始末。成分献血とは、血小板や血漿(けっしょう)を取るために必要な献血のことです。か弱い女性は貧血でクラッとするイメージでしたが、私はそれとは真逆。体が丈夫と言われたようで、うれしいさがありつつも少し恥ずかしい感じもしましがが、体が丈夫な証拠と受け取りしばらく通いました。出産しても血液で引っかかることもなく過ごし、気が付けば40代に。転職して初めての健康診断を受けることになりました。しかし、気になるのはコレステロールと血圧、脂肪などで血液なんて気にもしていませんでした。しかし、健康診断は貧血という驚きの結果! ただ、朝起きたときのめまい、立ちくらみが気になっていた私には納得の結果ともいえました。私はめまいも立ちくらみも更年期から来るのぼせや高血圧のために、頭に血が上った感じがしてクラッとしているものと勝手に解釈していたのです。貧血の原因と対策を調べてみた!まずは原因を考えました。検査の結果を見ると鉄分が少ないようでした。とはいえ経過観察程度で今すぐに再検査が必要なわけではありません。専門家ではないのではっきりはわからないのですが、私が調べた範囲での原因を考えてみました。まず、職場で喉が渇いたときにがぶ飲みしていたアイスコーヒーですが、貧血の場合コーヒーに含まれているタンニンが鉄の吸収を妨げてしまうとのこと。1リットルの水筒に薄いコーヒーを冷たくしてたっぷり用意して飲んでいたのですが貧血気味になっていた私には良くなかったようです。あとは女性ばかりの職場での人間関係のストレス、毎日汗だくの日々でも鉄分をとることを心がけなかったことです。会社の産業医の方にも確認したところ、今すぐ病院にかかることはしなくても良いとのことでしたので、自分なりの対策を始めました。食生活を改善すると…まずは水筒のアイスコーヒーを、鉄分不足の女性におすすめとネットで話題のルイボスティーに変更! ルイボスティーは鉄分の吸収を妨げるカフェインやタンニンが少ないそうです。朝、ルイボスティーをやかんで沸かし、氷を入れた水筒に入れて職場で喉が渇いたらとにかく飲むことを心がけました。あと鉄分がとれる食べ物といえばレバーを思い付きましたが、私はレバーが苦手。そのため、鉄分の吸収が良いといわれているヘム鉄のサプリをとるようにしたり、ヘム鉄を多く含む煮干しをおやつに食べたりしました。煮干しはダイエット中の間食としてもとても優秀で、かむと満足感が得られて思わぬ収穫でした。ただ、やはり食事からも鉄分をとりたいと思い、お肉屋さんでおいしい新鮮なレバーを買ってみました。新鮮なレバーでレバニラを作れば食べられることに気付いたので、なんとかレバーを克服して食べています。サプリメントと食べ物で改善して1カ月ほどで、朝のめまいが減ってきた気がします。あとは、仕事のときに急に立ち上がったときの立ちくらみが明らかに減ってきました。最初は効果が感じられませんでしたが、やっぱり何事も続けることが大事と思わされた1カ月でした。まとめ今はただ自分なりの対策なので、ゆくゆくはもう一度検査をしなければと思っています。でも、今までまったく無頓着だった鉄分不足に気付けて、立ちくらみの原因もわかって逆にラッキーでした。50歳に近づくと、ホルモンバランスが変わり閉経が近づき、女性の体は変化していくということを本当に痛感させられました。貧血の診断はもっと体をいたわってあげないといけないというサインだったのかなと思いました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/サトウユカ著者/まさみ(45歳)中学生と小学生の男の子を持ちフルタイムで働いている。昨年化粧品メーカーを辞め、別の業種に。慣れない仕事と化粧品業界のときと変わらない「女同士の上辺の関係」を生暖かく苦しみながら見つめる日々。帰れば子どもの送り迎えと家事に追われ、趣味だったスキンケアもできずカサカサな肌となる。
2024年04月26日今まで順調だった生理周期が、45歳のときに乱れる経験をしました。日本女性の平均閉経年齢が50.5歳であるという知識はあったため、このまま終わるのかと焦りながら待っていたところ、45日後に生理が来ました。これをきっかけに自分の体に何が起こり、閉経までどうなるのかを知りたくて調べたこと、そして47歳のときの生理事情がどうなっているかを紹介します。生理が来ない間の体調変化と生理中のこと45日間も生理が来ないという生理周期の乱れが起こる前の4カ月間の生理周期は、23、26、26、24日と、一般的なものより若干早めでした。そのため、まさか生理が45日も来なくなるとは思ってもおらず、いつも通りに待っていたのです。しかも、そのころに頭痛や下腹、腰に痛みがあり、全体的に体調が悪く、これはPMS(生理前症候群)と思われる症状でもありました。にもかかわらず、出血は1滴もなかったのです。その後、前回の生理から45日がたってやってきたのですが、ホッとしたのもつかの間、いつも以上に激しい生理痛との闘いでした。四六時中ひどい頭痛で、貧血時のようなめまいがあり、下腹と腰に激痛が走り、常に眠気が襲ってきたのです。それに対して、出血は思ったより少なく、2日目が多めだっただけで、3日目以降は一気に減少し、その後1週間以上ダラダラと少量の出血が続きました。閉経までの道筋を調べてみた生理が45日間も来ないことを体験したことで、閉経に向かっていることが現実味を帯びてきた私は、終焉(しゅうえん)までの道筋を知りたくなり、複数の産婦人科医の記事を検索してみました。35歳以上になると、徐々に卵巣機能が衰えていって女性ホルモンの分泌が不安定になり、40代半ばの更年期に突入すると、生理周期が短くなったり長くなったり、出血量も多くなったと思えば少なくなったりと、一層不安定になっていくそうです。当然、閉経までの道筋は個人差がありますが、50歳くらいで閉経(治療をせずに生理が1年以上ない状態)を迎えるそうです。自分に照らし合わせてみると、たしかに第2子の妊活をしていた30代後半に生理周期がすでに短くなり23から26日周期でした。その後、37歳で妊娠・出産し、また通常の28日周期に戻りましたが、42歳ごろから再び短くなっていきました。そして、45歳で生理周期が45日空いたのです。閉経に向けてするべきことは45歳にして何もしなければ、どんどん卵巣機能は衰えて、いつ閉経を迎えてもおかしくないことに気付いた私。少しでも長く元気に卵巣を機能させるにはどうすべきか調べてみました。ポイントは9つあるそうです。生活習慣を見直す、基礎体温を測る、無理なダイエットをしない、適度な運動を心掛ける、バランスの取れた食生活にする、生活に楽しみを見つける、過度の飲酒や喫煙はしない、下腹部を冷やさない、かかりつけ医を持つ。検索後、心を入れ直して生活を変えようと思ったのですが、忙しさにかまけて何もできずにいました。それでも周期は短いものの、生理は毎月来ていましたが、46歳になった途端、生理周期がぐちゃぐちゃになり、体も激太りしてしまったのです。そこで、睡眠を確保し、食事を整え、毎日適度な運動をおこない、飲酒を控え、下腹部の冷えにも注意を払うようにしてみました。残念ながら生理周期は整わず、47歳になったときは3カ月に1回の生理周期となっています。着実に閉経へのステップは進んでいますが、生活を整えたことで、体重や体脂肪が落ちて活発に動けるようにはなりました。まとめ50.5歳で閉経するということは知っていたとはいえ、いざ自分の身に生理が来ない! という現象が降りかかってくると、想像以上に焦り戸惑いました。やはり、閉経までの道筋を事前に知っておくことは大切だと思いました。人生100年時代に突入しようとしている今、女性には閉経後に50年もの長い生活が待っています。そう、閉経は一通過点に過ぎません。第2子妊活中からお世話になっている産婦人科で、毎年定期健診をしっかり受けて、これからも長く続く人生を健康に過ごしたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/竹みか(48歳)小4男子と高1女子の母。食べるのも作るのも大好きぽっちゃりオバチャンでしたが、一念発起。ダイエットに目覚め、体重15kg、体脂肪率7%落とすのに成功。今も絶賛継続中!
2024年04月25日50歳を超えた私ですが、まだ子育ての終盤にいます。結婚と出産が遅かったこともあり、義母の認知症が始まったときには、2人目の子どもがまだ2歳になったばかりでした。子育てに介護に仕事にと慌ただしくしているうちに、15年近くが過ぎ去りました。その後、義母を見送り、そろそろ身の回りの整理をしていこうと片付けを始めたときのエピソードです。物に埋もれて生き埋めになりそう!!わが家は築40年以上と古く、昔からの物もたくさんあります。私が嫁いだときには、私の嫁入り道具を入れるために、夫が頑張って曽祖父母の遺品を整理してスペースを作ってくれたようでした。それから約20年が経過。その間に家族が増えたり介護用品が増えたり……。当然のように現在はさらに物があふれている状態です。片付けが苦手な家族は、その一方で物を集める・ためることは得意。しまう場所もないのに次々と物を買ってしまうので、物が床に山積みとなり、結果として自分たちの居住スペースがだんだんと物に追いやられて狭くなっています。足の踏み場もないほどの物で埋め尽くされてしまっている部屋が、納戸以外になんと3部屋もあります。スッキリした環境でストレスフリーになりたい更年期となった私は、そんな状態が我慢できなくなりました。ただでさえイライラすることが増え、ささいなことにも一喜一憂する毎日です。家の中でくらいゆっくりと気持ち良く過ごしたいのです。義母が生きている間は、どうしても義母の物を整理することができませんでした。「まだ生きているのにお義母さんの物を処分することなんて嫁の私にはできない」。そう思うと、さすがに気が引けてしまっていたのです。でも、義母の死をきっかけに、生きている家族が気持ち良く生活していくため思い切って整理することに。休みの日のたびに、朝から少しずつごみの分別をして、片付け始めました。物を捨てたら、思い出がよみがえった手始めに、おしゃれが好きだった義母の洋服をごみ袋に入れたところ、10袋を超えることになりました。捨てるのもひと苦労です。それから、部屋の中に積み上げられたいろいろな物を家族で協力して分別しながらごみ袋に入れていきました。「ずいぶん畳が見えてきたね」「こんな写真もあったんだ」と思い出話も交えながら、片付けを進めていきました。たくさんの物が山積みになった環境で育ったせいで、すっかり片付けが苦手になってしまった子どもたちも片付けに参加してくれました。すると、埋もれていた物から発掘した思い出をもとに、日々の夕食時にいろいろな話が出てくるようになったのです。家族の会話が増えたことで、家の中の見た目だけでなく心の中も明るくなっていきました。まとめ思ったことを心の中にため込んでしまうとイライラするように、家の中に物をためてしまうとイライラの原因になるのだと今回の片付けで気付きました。また、埋もれていた思い出を取り戻し、家族の会話に花を咲かせることもできました。これからは物をため込むことのないように心がけていきたいと思います。スッキリすることで、更年期のイライラもラクになると思いました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/サトウユカ著者/かのんそら(51歳)大学1年生と高校2年生の子どもを持つ50代の主婦。現在は高校生の下の子と、夫、夫の父プラス柴犬と暮らしている。肩や腰の痛みと、老眼に近づいて小さい字が見づらくなった日々に奮闘しながら接客業で働いている。気が向くと小説などを書いたりすることも。
2024年04月23日私は学生のころからハードコンタクトレンズを使用していましたが、1年ほど前から使用中の違和感やトラブルが度々起こるようになりました。その原因には、更年期や老化が深く関わっていると眼科で診断されました。今はさまざまな面から、この状況をうまく乗り越えています。そんな私なりの乗り越え方を紹介します。度重なる目の違和感や痛み私は中学生のときから視力が0.1以下だったこともあり、ハードコンタクトレンズをずっと使用していました。コンタクトレンズを外さずにうっかり寝てしまったときなどは、眼球に傷がつき、激痛で病院に飛び込んだことも。また、風の強い日などは細かい砂ぼこりが目に入り、やはり眼球を傷つけてしまったこともありました。しかし、それは多くても年に1回程度で常時起こることではありません。ところが1年ほど前からコンタクトレンズを使用するとゴロゴロしたり違和感があったり、眼球が傷ついたときのような痛みを感じたりするようになったのです。痛みがひどくなって眼科に行くと眼球に傷がついていると言われ、症状が軽いときは処方してもらった抗生剤が入った目薬を差し、痛みが取れるまで数日コンタクトレンズの装着をお休みしていました。しかし、痛みがなくなってコンタクトレンズを使用すると、すぐにまたチクチクと痛くなってしまうということの繰り返し。揚げ句の果てには裸眼のときでも同じような症状が起きるようになったため、何が起こっているのだろうと不安に思い眼科医に相談をしました。医師から出た言葉は更年期と老化!眼科医に相談したところ、カルテに書かれた私の年齢を確認して出た言葉は更年期でした。そして、このような連続的なトラブルの原因はドライアイだろうと診断され、更年期や老化が深く関わっていると言われたのです。女性ホルモンのエストロゲンの分泌が低下すると目の粘膜細胞が減少し潤い不足が起こり、それが原因でドライアイになるという説明を医師から受けました。更年期が目にまで影響があるなんて、自分としては初めて聞いたことだったのでとても驚いてしまいました。また、このような医師の話から、更年期であっても老化であっても、40代後半の私がドライアイを発症することはまったく不思議ではないことがわかったのです。そしてこのとき、しっかりと自分の年齢と向き合うことが更年期をうまく乗り越え、年齢を受け入れるために必要なことなのだと考えました。生活習慣の改善と眼鏡にチャレンジ眼科で今の私の状況を診断してもらったことで、これからはできるだけ目をいたわり、この状況をうまく乗り越えようと決心しました。このままコンタクトレンズを続けてもトラブルが起こりやすいため、まずコンタクトレンズをやめて眼鏡にしました。今まで人前で眼鏡姿を見せなかった私は、眼鏡をかけることに強い抵抗がありました。しかし、おしゃれなものをいくつか購入し服に合わせて眼鏡を楽しむようにしました。一方で、エストロゲンの分泌を増やす方法の1つであるホルモン治療に関しては、以前子宮筋腫の治療をしたときの副作用がつらかったため積極的になれませんでした。そこで、少しでもエストロゲンを増やすため、大豆製品などを意識して食べるなど食生活を見直したりサプリを取り入れるようにしました。他にも眼科で注意されたパソコンや携帯の見すぎにも注意し、もちろん眼科で処方された涙と同様の成分の目薬もきちんと差すようにしています。また、夜は私にとって一番の自由時間なので、つい遅くまで本を読んだりテレビを見たりしていましたが、目の健康のために早めに寝ることも心がけています。このようにできるだけ努力をしたこともあってか、今は以前のような痛みが起こることはなくなりました。時々ゴロゴロした違和感やベタつきを感じたときには、洗眼用洗浄液で目を洗っていますが、とてもスッキリして良い気持ちです。まとめ更年期が目にまで影響してドライアイを引き起こすとは思ってもいなかったので、医師から診断されたときはとても驚きました。今回のことで自分の気付かないところで、老化が進んでいることも自覚しました。そこで元気な老後を送るためにも更年期の症状としっかり向き合い、ケアしていこうと決心したことが今の安定した状態につながったのではないかと思っています。今はあれほど嫌いだった眼鏡姿にもだいぶ慣れ、自分なりの眼鏡ファッションを楽しんでいます。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/田辺直樹先生(田辺眼科クリニック院長)日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学医学部卒業。名鉄病院、名古屋大学、知多市民病院で眼科医員、公立学校共済組合 東海中央病院で眼科医長を務めたのち、2004年に地元愛知県名古屋市にて、田辺眼科クリニックを開院。子どもからお年寄りまで幅広い目の悩みに対するきめ細かいケアに定評がある。著者/Sakura(49歳)子どもは独立し今は夫と2人暮らし。大好きなアクセサリー作りを仕事に。収入は少ないけど好きなことなので意外と気に入っている。
2024年04月23日2016年5月、開腹手術で巨大な子宮筋腫を摘出した猫野サラさん。術後に医師からは「腫瘍の重さは1,268gもあったよ」と言われたそうです。子宮筋腫の発症から手術に至るまでの約7年間、そして術後の経過について、猫野サラさんの実体験をご紹介します。2010年ごろに受けた人間ドックで3cmほどの子宮筋腫が3つ見つかった猫野サラさん。その後、引っ越しによる転院を経て6〜7年ほど経過観察を続けた結果、筋腫はグレープフルーツよりも大きいサイズにまで肥大してしまいました。どうにか閉経までやり過ごせないかと考えていた猫野サラさんでしたが、ついに婦人科医から「MRIをしましょう」と言われてしまって……? 6.MRIやってみた 偶然空きがあるとのことで、急きょMRIを撮影することになった猫野サラさん。3日後に再び病院を訪れると、「手術が得意なベテラン」だという医師を紹介されます。どうやらMRIの結果を踏まえて、今後は手術前提で話が進んでいくようです。 7.妊婦さんに例えると MRIの結果によると、子宮筋腫は「妊娠7カ月くらいの大きさ」にまで肥大化しているそう。妊娠7カ月だと子宮の大きさはだいたい22〜25cmほどでしょうか。あまりの大きさに猫野サラさんも驚いて笑ってしまいます。 その後、閉経までなんとかやり過ごそうと思っていた旨を打ち明けると、医師からは「そんなに待っていたら長生きできないかもしれませんよ」と言われてしまいます。 8.筋腫と記憶力 最近、物忘れが増えているような気がして危機感を抱いた猫野サラさんは、できるだけ早く手術をしてもらえるよう、医師にお願いしたのでした。 ※子宮筋腫はほとんど良性です。がんのような悪性の場合は、悪液質と言って正常細胞に栄養や酸素が供給されず、がん細胞がどんどん増殖して、栄養不良で衰弱して死亡するということがあります。また、筋腫による月経過多で貧血が強度の場合、全身への酸素供給が低下し、脳への供給も少なければ、いろいろ症状が起こることがあります。しかし、よほどの栄養失調の状態でなければ、腫瘍に栄養分が取られるようなことはありません。また、子宮筋腫によって認知症のような症状が出ることもありません。 9.子宮を残すか否か 入院予定期間は10日間とかなり長いため、GWの期間に合わせて手術を受けることに。 その後、猫野サラさんは担当医と手術の方向性について話し合います。まず、卵巣は残す方針で決まったのですが、問題は子宮をどうするか。医師は「妊娠を考えているのなら……」と選択肢を提示しますが、すかさず猫野サラさんは「考えてません」とキッパリ伝えます。 10.大きいが位置はよい ネットなどの知識から「子宮を残しておくと子宮筋腫が再発するリスクがある」「子宮を全摘してしまえば、筋腫の再発リスクを含め子宮関連の病気の発症に怯えることがなくなる」と学んでいた猫野サラさんは、すでに子宮を全摘する方向で心を決めていたようです。医師から「筋腫のサイズは大きいですが取りやすい位置にあるので大丈夫ですからね」と声をかけられ、この日の診察は終了。続けてこのあと、入院前の検査を受けることとなりました。 今回、子宮全摘を選択した猫野サラさん。子宮全摘はおもに子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜症などで、子宮を丸ごと摘出する必要があるときにおこないます。子宮全摘のメリットとして「子宮筋腫の根治が可能なこと」「子宮がんの発症がなくなる」などが挙げられますが、一方で「妊娠できなくなる」というデメリットもあります。 また、子宮がなくなることで生理も止まります。ここで、「更年期のような症状が出てしまうのではないか」という疑問が生まれるかもしれませんが、卵巣を残した場合は女性ホルモンの分泌が継続されるため、子宮全摘後に急にホルモンバランスが大きく崩れて更年期障害が出ることは、ほとんどありません。 医師は「卵巣はきれいだから(何も問題がないから)」という理由以外にも、まだ閉経を迎えていない猫野サラさんが術後も今まで通りの生活を送れるように、という意味も込めて、卵巣を残す方針にしたのかもしれませんね。 監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック 院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 猫野サラ
2024年04月22日掃除機を日中にかけていると、「うるさい」とクレームを寄せてくる、階下に住み更年期障害で寝込んでいる中年女性。あの手この手で対策をとり、一時は苦情を言われなくなりました。しかし、クレームのない穏やかな生活を1年半ほど過ごしたある日にまた襲来! その日をきっかけにまたクレームが頻繁に届くようになったのです。しかし、何やら以前とは状況が異なる様子で……。 なかなか解決しなかったクレーム生活クレームが始まったのは子どもを持つ前から。当時は夫婦共働きのため、掃除機をかけるのは週末日中のみでした。それにもかかわらず、下の階に住む女性から「うるさい」とクレーム。息子が生まれ、「今後は赤ちゃんがいるし、もっと掃除機をかけたい」と考え、息子を連れて女性のところへあいさつに行きました。 その日は和やかな雰囲気で別れたので「解決できた」と思ったのですが、数週間後には苦情が再開。フローリングの全面にコルクマットを敷いて、さらに静かな掃除機へ買い替えることで、やっと苦情は届かなくなりました。 平穏な生活の中、再襲来!しかし、苦情がなくなってから1年半ほど経ったある日、今度は「引き戸の開ける音がうるさい」と女性が再襲来。とてもショックでした。「開ける回数が多い」「開け方が激しい」などの文句を言われていると、部屋の奥から姿を見せたのはよちよち歩きの息子。 すると女性は、「あのときの赤ちゃんがこんなに大きくなったの!?」と目を細めました。私は息子にあいさつを促すと、ぺこりとお辞儀。その姿を見て女性は喜び、「よろしくね」と笑顔でわが家を後にしました。 クレーマーの本当の目的とは?「和やかに帰って行ったものの、またいつくるかわからない」と考え、引き戸のレールには滑りやすくするテープを購入して貼りました。ほぼ音がしなくなったので、「これで大丈夫だろう」と考えていましたが、なぜかその日を境にまたやってくるように。 「掃除機の音がうるさいんですよ」と言ってやってくるものの、その後には奥を覗き込みながら「息子さんはどうしてる?」との発言。明らかに息子に会いに来ている様子でした。 頻繁にやってくるのを防ぐために…私が掃除機をかけるたびに、女性は苦情にかこつけて息子に会いにやってきては、しばらく滞在。強い調子で苦情を言われるよりはマシでしたが、掃除は途中ですし、するべきことが終わってない状況で毎回滞在されるのはストレスでした。 そこで私は更年期障害で寝込んでいるという女性に対し、「少しは外に出たほうが良いと思うので、週に1回くらい一緒に公園に行きますか?」とお誘いしました。すると女性はとても喜んで帰っていったのです。 女性は週1回をとても楽しみにしている様子。私は友人でもない人と一緒に公園で過ごすことに対してモヤモヤする部分はありましたが、クレームを言われるよりはマシでした。女性は寝込んでいた状態から、日常生活ができる状態に徐々に回復。女性に元気になってもらうことがクレーム対策にもつながり、「情けは人の為ならず」ということを実感した体験でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:福田ひろみ2男1女の母。3人の子どもはそれぞれ12歳、7歳、5歳で、性格は三者三様。頑固でワガママな真ん中っ子の対応に苦戦しつつ、夫は単身赴任中につき、ワンオペで子育てしている。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター こちょれーと
2024年04月21日40代になってから、なんだか体の不調を感じるように。30代のころはもっと元気で動けたはず……。でも、周りの人たちもそうだと言っていたし、加齢だから仕方がない、そう自分に言い聞かせていました。それがなんと思いがけない診断が下り……。手術することになったのです。イライラがひどい。プレ更年期!?現在45歳の私ですが、40歳ごろからプレ更年期のような症状を自覚し始めました。主な症状はイライラで、特に生理前のイライラがひどくなっていました。いつもなら流せるささいなことにもイライラ。子どもにも夫にも少しのことで怒ったりするようになりました。感情の起伏も激しくて、自己嫌悪になったり気分が落ち込んだりということを繰り返していました。このままでは子育てや家庭に悪い影響が出てしまうと不安になっていました。腹痛や多量の経血。加齢だから仕方ない?もう1つ気になっていた症状は、下腹部の痛みと生理の出血の多さ。時々起こる腹痛は治まってしまうのであまり気にしていませんでした。しかし、生理の出血はナプキンを数時間で取り換えなければ漏れてしまうほどで、長時間座るときには慎重になりました。今思えばおなかがどんどん大きくなっていましたが、ビールの飲み過ぎ?くらいに思っていました。年齢的にも仕方のないことかなと深く考えず、これらの症状はプレ更年期だろうと自己判断していました。そして症状を少しでも和らげたくて、近所の内科を受診した結果、更年期症状だということで「桂枝茯令丸(けいしぶくりょうがん)」という漢方薬を処方してもらっていました。まさかの子宮筋腫!手術することになるなんてそのころ職場の先輩が卵巣がんの手術をしたと聞き、下腹部痛が心配になってきました。自分も下腹部が痛み、生理の出血も多いと先輩に話すと、婦人科の受診を勧められました。そこで婦人科を受診して検査をしてもらったところ、なんと子宮に16cmの巨大筋腫が! 当時42歳でしたが、40歳のときに受けた子宮がん検診では何も言われていませんでしたので驚きました。腫瘍が大きいと悪性の疑いもあるため、大学病院を紹介されました。その結果、筋腫が小さければ腹腔鏡手術で筋腫だけを取り除くこともできるようですが、私の場合は大きくなり過ぎていたのでリスクが大きく、子宮全摘手術をすることになりました。まとめ受診したことで判明した子宮筋腫。私の場合、イライラや腹痛などをプレ更年期症状だと思い込み、定期健診を受けていなかったことが筋腫を大きくしてしまった原因かもしれません。その後、開腹手術ではなく腹腔鏡手術を目指し、筋腫を小さくするホルモン療法を受けることになりました。女性ホルモンを止める療法ですが、これにより本格的な更年期症状を経験しました。体の不調の裏には、思わぬ病気が隠れていることもあると実感した出来事です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。イラスト/サトウユカ著者/もここ(45歳)大学生の子どもがいる主婦。手術を機にパートを辞め、体に負担の少ない働き方を模索中。落ちてしまった体力と代謝に歯止めをかけたい。趣味の登山がまたできるよう体力回復をめざします。
2024年04月19日私はファッションが大好き、おしゃれが大好きで、トレンドを取り入れるのにファストファッションをよく利用してきました。ところが最近、ファストファッションの服でしっくりこないものが増えてきました。今でもファッションは大好きなのですが、せっかく買っても袖を通すことなく娘にあげることもしばしば。クローゼットの見直しを経て、好きだからこそやたらと洋服を買わなくなった体験談です。ファストファッションが似合わない?これまで定期的に訪れ、ネットでも店頭でも毎月と言っていいほど何かしらお世話になっていたファストファッションの洋服。今でも見ているだけならトレンド感があり、かわいいと思う服がたくさん並んでいるのですが、最近いざ試着室で着てみると、どこか違和感を覚えるようになりました。強いて言うなら、顔が浮いてしまっているのです。好みのスタイルに顔がついてこなくなっていると言ったらいいのでしょうか。若作りのおばさんにはなりたくないと強く思うあまり過敏になっているのか、欲しいとは思うのですが買うまでに至らなくなり、このところ足が遠のいています。要は、着たい服と似合う服が一致しなくなってきているのだと気付きました。では、似合う服とはどのような服なのか。ここ10年ほどずっと同じような感じで定番服にファストブランドで購入したトレンドアイテムを合わせて最新のファッションを楽しんできましたが、今後もトレンドアイテムを足す必要があるのか、限られた予算をどこに投入するべきか、50代のファッションについて改めて考えてみました。残す服とさよならする服を選別これからのファッションについて考えるきっかけとなったのは、クローゼットの見直しでした。たくさんの服とさよならをしながら、こういうことを続けていてはいけないと強く思いました。似合うと思ったら堂々と着たらいいと思うのですが、違和感を覚えるのであればファッションをがらりと変えていくべきだと感じました。先日、偶然手にした雑誌のインタビューで、ある女優さんが片付けの話をしていました。自分と同じだったので親近感を抱きながら読み進めていくと、この女優さんもたくさんの服を処分したと書いてありました。「流行を追ってたくさんお買い物をしてきたけれど、それらの物を処分しながら、もう二度とこういうことはしたくない。これからは、長く使える物だけを買おう。娘に残してあげられる物だけを買おうと決めました」と言うのです。もともとファンだったこともあり、彼女の思いに激しく同感した私は、自分もそうしようと思いました。これからは多少値が張っても、肌触りの良い仕立ての良い服を着たい。体に合った上質なコートを大切に長く着よう。そう思ったら、自然と残しておく服、さよならする服がはっきりとわかるようになり、ベーシックで素材の良い服、流行にとらわれない定番の服だけがクローゼットに残りました。ゆとりのあるクローゼットを楽しむ日々見直しを経てずいぶん整理されたクローゼットは、がらんとしたまま2カ月がたちました。その間、洋服を買うことはありませんでした。こんなことは初めてですが、欲しいと思わないのでストレスは感じていません。さらに残した服の中にやはりさよならしようと思う服がしばしば見つかるので、このままいくとまだまだ減っていきそうです。不思議なのが、クローゼットが服であふれていたときは「着たい服が1着もない」「まともな服がまったくない」と嘆いては新しい服を探すということを繰り返していたわけですが、今は自分がどんな服を持っているのか把握しているため、コーディネートもすぐに決まりますし、前より服選びはラクになりました。少数精鋭で、どれも安心して着られるアイテムばかりなので、迷う必要がないのです。まとめ洋服は買わなくなりましたが、物欲がまったくなくなったわけではありません。購入したいものもあります。そしてこれまでより心がけるようになったのは、衣類のメンテナンスです。洗濯表示を確認して正しい洗濯をすることが毛玉や形崩れを防ぐため、失敗したくない衣類は必ず専用洗剤を使って手洗いをし、置き干しをするように。Tシャツにもアイロンをかけて、きれいに服を着るようにしています。これからも自分の変化を受け入れ、好きなファッションを追求して楽しみたいと思っています。グレイヘアに細身のバーバリーのトレンチを着て、サングラスをかけているような、そんなおばあちゃんになるのが今の私の目標です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/村澤綾香著者/みうママ(50歳)昨年閉経を迎えた更年期ママ。泣く、怒る、時々笑う。喜怒哀楽の激しさに拍車がかかる日々。思春期の娘VS更年期の母という戦いに明け暮れている。パパと息子の男性陣は戦々恐々。地雷があちこちに埋まっているファミリー。家族は夫、1男1女の4人家族。
2024年04月18日私が閉経したのは50歳のとき、その数年前から睡眠がちゃんと取れていないと思う日が増えてきました。寝付きは良いのですが、早朝に目が覚めてしまうのです。私は夫の仕事の都合で朝5時には起床しますが、ひどいときには目覚まし時計が鳴る1時間以上前から目が覚めるようになってしまいました。私が睡眠の悩み解消のためにおこなった生活習慣の見直しとその結果を紹介します。50歳前からしっかり睡眠が取れないように年齢とともに睡眠の質が下がり、睡眠時間も徐々に短くなると思っていました。ですが、同年代の友人に尋ねても、皆「そんなことはない」と言うばかり。たしかに50歳前から、睡眠が取れなくなるというのは私にとっても考えにくく、どこか自分はおかしいのではないかとまで考えるようになりました。昼間は眠くてたまらず、昼寝をする回数も増えていきました。諦めて早朝から起き出すと、今度は疲労が激しくなり、困った毎日が続きました。更年期の悩みにはさまざまな種類があるため、自分の症状が当てはまるのかがわからず、睡眠の悩みが更年期と結び付きませんでした。私が相談したのは同年代の友人だけ。母親や周りの年上の女性たちにちゃんと話を聞いておけば、もっと早く悩みが軽くなったかもしれないと残念に思っています。更年期と睡眠の関係について知り…当時、自分が更年期に突入しているのかどうかわからなかったため、閉経の前に婦人科で診察を受けました。そのとき医師にすでに更年期に入っていること、もうすぐ閉経を迎えることを教えてもらいました。いろいろな不調は出て来るけれど、自分で我慢ができるならそれほど心配はしなくても良いと言ってもらいました。自分の体の状態をわかっていると、睡眠の悩みについても心配し過ぎずに済みました。更年期に起こることに対して、前向きに対処できるようになったようです。そして、睡眠の悩みが更年期と関係あるのではないかと考えるようになったのは、閉経してから5年目のこと。だんだんとその悩みが気にならなくなってきたからです。ネットで調べてみると、女性ホルモンは睡眠中枢と大きな関係があり、更年期で女性ホルモンが減ることで、睡眠に影響が出る人もいるということがわかりました。これがわかったことで自分は異常ではない、ちょっと更年期で睡眠のリズムが乱れただけなんだと前向きに考えることができるようになりました。3つの対処法で睡眠が改善私が睡眠の悩み解消のためにおこなったことは3つありました。1つ目は、生活習慣の見直しです。まず、昼寝の習慣を見直しました。早朝から目が覚めてしまう私にとって昼寝は大切でしたが、寝付いたところに玄関でチャイムが鳴ったりして、昼寝ができないことがストレスになることもありました。そのため、昼寝は諦めて就寝時間を1時間早くして、起床時間もその分早めることにしました。結果として全体の睡眠時間は同じでも、夜早い時間に眠れていると、体の負担がかなり軽減されていると実感できました。 2つ目は、お酒を飲む日を減らしたことです。私はお酒を飲むと夜中にトイレに起きることもあったため、1週間の半分はお酒を飲まないようにしました。お酒を飲まないと眠れないと思っていましたが、実際は飲まないほうが翌朝にスッキリと起きられ、睡眠の質が良くなったように感じました。 3つ目は、寝る前の腹式呼吸です。寝る前におこなうとリラックスできると知人に勧められて始めましたが、本当にその通りでした。腹式呼吸をしていると呼吸することに集中するので、眠れるかどうかをあまり気にしなくなりました。結果的にそれが睡眠によかったのだと思います。まとめ私の周りでは年上の女性たちが集まると、更年期の悩みや睡眠の悩みについての話をしていました。よく聞いておけば、自分の更年期の悩みに対する知識がもっと早く得られたのにと今も残念です。 ただ私も生活習慣を見直すことや夜寝る前の腹式呼吸で、薬に頼ることもなく無事に生活ができています。地味で小さなことですが、毎日の生活は小さな積み重ねで良くできると実感しています。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。著者/ゆみこ(55歳)20年以上専業主婦をしており、成人した娘が2人。5年ほど前から、体のお悩みがいろいろと出て来るようになったが、自分なりにうまくやり過ごしている。
2024年04月16日45歳ごろから強い眠気が襲ってきたり、気持ちが落ち込んだりと体調が優れないように。更年期治療で通院している産婦人科医に相談することにしました。ホルモンバランスの影響と生活習慣の乱れかもしれないと言われ、薬を処方されて飲んでいましたが、あまり効果がないようにも感じられました。なかなか治らず仕事にも生活にも支障が出てきたので、会社を休職することになった体験談を紹介します。寝ても寝ても眠い状態が1カ月ほど続く夜はしっかりと寝ているのに昼間も眠気が襲ってくることがあり、仕事中はコーヒーを飲んだり、こまめな休憩を挟んだりして対処していました。時にはどうしても耐えられず早めに仕事を切り上げて、休むこともありました。また、眠気のほかにも今まで心配しなかったことにも過敏に反応してしまい、不安になったり落ち込んだりすることもありました。このような日が1カ月以上続くので心配になり、更年期治療で通院している産婦人科の医師に更年期との関係があるのか相談することにしたのです。ある診察の日に、かかりつけの産婦人科医に眠い日が続くことと気持ちが落ち込むことを伝えました。医師から普段の生活スタイルや薬の使用頻度について聞かれ、私は運動不足であることと薬も少しさぼり気味であることを伝えました。すると、更年期の影響もあるということで、朝に散歩を取り入れてしっかりと薬を服用し、様子を見てくださいと医師から指導を受けました。「更年期の影響でホルモンのバランスが乱れることから気持ちが落ち込んだり、眠くなったりすることもあるのですが、薬だけに頼るのではなく生活を見直すことや誰かと話せる環境も大切」と医師が話してくれました。また、薬で症状も和らいでくるということだったため、期待を膨らませてその日は家に戻ったのです。仕事に支障を来して休職することに産婦人科を受診してからなるべく散歩をするように心がけ、生活スタイルの乱れを正そうと努めました。薬もしっかりと決められた用量で服用し、効果もそろそろ出てくるだろうと期待していましたが、しばらく続けても眠気の症状は変わりませんでした。次の受診日まで半年ほどあったので、すぐに効果は出ないのかもしれないと思い、気長に様子を見ることにしました。しかし、1カ月たっても一向に眠気がなくならず頭が働かない状態で仕事にも支障を来たすようになってしまったのです。私の仕事は文章を書くことで、情報を調べたりどのように書けばいいのか考えたりするので、頭が働かないときは仕事の進み具合がとても遅くなってしまいます。そのため、会社でこれまでのスピードで仕事ができず部署の人に迷惑をかけてしまったのです。何度も迷惑をかけてしまったので、上司や社長からも注意されてしまいました。私は自分の仕事のスピードが落ちていることを真摯(しんし)に受け止めるべきだったのですが、なぜか相談することすらできませんでした。このままではいけないと思っていた矢先、会社から部署が休業になるということだったので、思い切って副業も休みしっかりと休養することにしたのです。徐々に快方に向かっていった本業である会社も副業も休んだので収入面で不安でしたが、家でのんびり過ごすことで支出を抑えることができ、何とかお金の面ではやりくりをしていました。仕事を休んでからは、ひたすらベッドで寝たり横になっていました。すぐに眠くなるので、1日15時間ほど寝ていたかもしれません。半年分の薬を処方されていたので、なかなか産婦人科を受診する気にもならず、自宅療養を3カ月間続けました。散歩をしたり、薬も忘れずに飲み続けていましたが、眠気は治まらず3カ月間ほぼ毎日寝ていました。ここまで寝ていると更年期とは違うのかもしれないと思い始め、ネットで更年期と眠気について調べていました。すると、医療系のサイトで更年期の人でどうしようもなく眠気が襲ってくるときもあると書かれていました。複数のサイトに書かれていたので、医師が言ったことは正しかったのだと思い、引き続き薬の服用と気分転換に散歩を続けました。3カ月がたったころから少しずつ体が動くようになり、簡単な仕事もできるようになりました。また、気持ちが落ち込むことも減り、心も軽くなりました。あれだけ体が重くて、ベッドから抜け出すことが大変だったのに、少しですが仕事ができるようになったことがとてもうれしかったことを覚えています。まとめ眠くて仕方がないと産婦人科医に相談したところ、更年期と関係があるかもしれないとのことで、薬をしっかりと服用することと散歩を始めました。3カ月たっても良くならず心配しましたが、その後ほどなくして少しずつ体を動かせるまでに回復しました。たかが更年期と思っていましたが、更年期の症状をしっかりと受け止めて、医師に言われたとおり薬を服用することと休むときはしっかり休むことが大切だと身に染みました。これからは自分の体と対話しながらメンテナンスしていこうと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/Y.N.(46歳)大学生の子どもが2人。自宅で過ごすことが多くなり、パン作りやお菓子作りに励む。季節感を取り入れた生活が好きで、フルーツシロップ作りもしている。
2024年04月15日生理不順となり、更年期を意識し始めて1年が過ぎた48歳のころ。化粧のノリが悪くなったり髪の毛がうまくまとまらなくなったり、見た目の変化が気になり始めました。肌はどんなに水分を補給しても化粧がのらず、髪は高級なシャンプー&ヘアパックを使ってもパサつきやうねりが収まらなくなったのです。少し前までは、ケアをすればすぐに元の調子に戻っていたのに……。そんな私の救世主となったものを紹介します。更年期の肌に足りないのは水分量?それとも…若いときに美容雑誌などで学んだ肌のケア方法は、とにかく化粧水で水分を補給するというものでした。結果として改善していたので、これまでずっとそれを信じて実践してきました。でもここ最近は、いくら水分を補給しても肌の調子は良くなりません。髪も同様に、丁寧に洗髪をし、しっかりと栄養を与えたつもりでも以前のようなツヤは見られなくなってしまったのです。何度しっかりとケアをしても、なかなか改善が見られなくなった私の肌と髪。そこで頭をよぎったのが「更年期」という3文字です。「更年期世代は水分を与えるだけじゃダメなのかもしれない」と考えるようになりました。喪失した自信を取り戻したきっかけ更年期が始まったのかもしれないと感じ始めてから、なんだか急に年を取ったような悲しい気持ちになっていました。生理が順調でなくなってから、ただでさえ女性としての自信がなくなり気味だというのに、その上肌や髪まで思い通りにならなくなるなんて。ついつい人の目が気になってしまい、このままずっと家に閉じこもって誰にも会わずに暮らしていけたら……などと考えたことさえありました。でもそんなとき、母が病気で入院して手術を受けたことをきっかけに、肌や髪のことで落ち込んでいた自分を恥ずかしく感じました。母はあんなに頑張っているのだから、健康な自分はもっと前向きにならなくちゃ!と。また母の入院中、肌や髪のことで悩んでいると話したところ、「何か良い方法がわかったら教えて! 私も試してみたい」と言われたのです。これで私にスイッチが入り、母のためにも落ち込んでばかりはいられない!と思うようになりました。 オイルを使ってうれしい効果ちょうどそのころ友人からアルガンオイルをもらい、その使い方を検索していたときにこんな一文を見つけました。「年齢肌には、与えた水分を貯えるための油分が足りなくなっている」。どうやら更年期世代の肌は水分を貯めておく力を失いつつあるので、同時に油分も与えるほうが肌の弾力を保てるというのです。思わず「これだ!」と思いました。その日から、肌は化粧水→クリームを付けた後に、そして髪はタオルドライをした後にドライヤーで乾かす前に、そのオイルを使い始めました。すると明らかに前の日とは違う感触が! これは良いかもしれないと数日続けてみたところ、肌にも髪にも、昔のようなハリとツヤが戻ってきたように感じました。必要な量は人それぞれ違うと思いますが、私が毎回使っている量はたったの「2滴」! 20mlほどの量を使い終わるのに半年以上かかり、1瓶使い終わった後で自分でも別のアルガンオイルを買い直しましたが、こんなにコスパが良いならずっと続けられるなあ~と思いました。まとめその後は家族や友人から「肌がきれいになったね」「髪の毛にツヤが出てきたね」と言われるようになり、オイルは更年期世代の私の肌や髪にも効果があることを実感しました。母にもオイルの使い方を伝え、喜んでもらえました。母世代にも効くのであれば、これからの人生まだまだおしゃれを楽しむことができそうだとうれしい発見! 女性にとって肌や髪に自信が持てるということは、健康と同じように大切なことなんだなと実感した出来事でした。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/望月かおり(49歳)気持ちが落ち込むことが増えてきたので、前向きになる方法を探しつつ、趣味を増やそうといろいろな習い事を始める。既婚、自宅でリモートワーク。猫と犬が大好きで、保護した猫2匹も家族として一緒に暮らしている。
2024年04月14日50代半ばに差し掛かり、今まで頑張り過ぎていた自分を見つめ直すことが増えました。仕事のこと、健康のこと、老後の生活設計のことなど。「老後資金に2000万円が必要」と言われているけれど、更年期を迎え、いつまで健康で働けるのかわからないという不安は増えるばかりです。人生100年時代と言われる今、メンタル不調を整えて人生の後半を豊かにするために、実践していることをお話しします。ホルモンバランスが乱れ心が不安定に50歳を過ぎたころから疲れやすいと感じることはありましたが、周囲から聞く更年期の気分の浮き沈みなどのメンタルの不調は、特に感じたことはありませんでした。しかし、50代半ばに差し掛かり、無理のきかない年齢を自覚したことで、改めて体や心の不調に気付くことが多くなりました。時々理由もないのに気分が落ち込んだり、怒りっぽくなったり、1人でいることに不安を感じたり、倦怠感で無気力になったり。そんな自分が嫌でたまらなくなったり……。同年代の友人に悩みを打ち明けると、それは更年期でホルモンバランスが崩れたことによる体と心の不調ではないかと指摘されました。そこで「更年期、ホルモンバランス」でネットで検索してみることに。一般的に45歳~55歳が更年期と言われ、女性ホルモンであるエストロゲンが低下し、自律神経が乱れやすくなるそうで、50代半ばの自分にはあり得ると思いました。時々無性に心が不安定になる自分に合点がいきました。調べてみると更年期のイライラや不安を解消するためには、ホルモンバランスを整えることが重要だとわかりました。そのために実践したのが、幸せホルモンと言われる「セロトニン」と「オキシトシン」を増やすセルフケアです。幸せホルモン、セロトニンを増やすメンタル不調の大きな要因は、女性ホルモンであるエストロゲンが低下すると、連動して幸せホルモンと言われる「セロトニン」の分泌も減少することのようです。セロトニンとは、感情をコントロールし、精神を安定させる働きがある神経伝達物質の1つとのこと。幸せホルモンである「セロトニン」の増やし方を学ぶために、更年期に関する本を読んだりネットを検索したりしました。学びから生活習慣を変えたことが3つあります。1つ目は、朝ウォーキングを生活に取り入れ、車通勤から週3回歩き通勤に切り替えたことです。日中に太陽を浴びることが脳内のセロトニンの活性化に効果があるらしく、歩くことで、朝から頭がシャキッとさえるようになりました。2つ目は、脳内のセロトニンの分泌を促すために、日常的にお笑い番組を見て生活に「笑い」を増やしたことです。寝る前に笑うことで脳がリラックスできるらしく、ストレスの軽減になっています。3つ目は、朝すっきり目覚めてセロトニンの分泌を活発にするために、寝る前に睡眠の妨げになるものをやめました。例えば、脳を覚醒させる寝る前の「スマホのながら見」をやめました。また、寝る前の読書を電子書籍から紙の書籍に切り替えてみました。朝のウォーキングの相乗効果もあり、夜の寝つきが格段に良くなりました。愛情ホルモン、オキシトシンを増やすもう1つ、更年期のメンタルを整えるために実践していることが、愛情ホルモンといわれる「オキシトシン」を増やすことです。オキシトシンは、女性ホルモンであるエストロゲンの低下に深い関わりがあり、愛情のあるものとスキンシップを取ることで増やすことができるようです。日々実践していることは、いたって簡単。心が癒やされる、心が楽しくなる、心が元気になるものと触れ合う時間を増やしています。その中で、特によかったことが3つあります。1つ目は、気心の知れた友人や知人とのおしゃべり。安心する仲間と触れ合うことで心の中のもやもやが整理されるため、定期的に女子会を開いたり、遠方の友人とはオンラインのチャットでつながりを保ってます。2つ目は、心が癒やされるぬいぐるみとのスキンシップ。年がいもないですが、人に言えない人間関係のストレスや、日々の悩みなどを打ち明けて解消しています。精神的に疲れたときは、ぎゅうっと抱きしめることで心の緊張をほぐしています。3つ目は、心が落ち着くアロマオイルの活用です。マイブームは、お湯を張った湯船にお気に入りのアロマオイルを数滴たらして入浴したり、寝具に直接付けてリラックス感を高めています。間違いなく、睡眠の質が上がったと実感していますまとめ50歳を過ぎて更年期を迎える年齢になり、ささいなことでイライラしたり、何をやるにもやる気が起きないなど、生きづらさを感じることがたびたびありました。今は、日常生活にちょっとした工夫を取り入れて、超ずぼらな私でも続けられる幸せホルモンを増やすことを実践しています。正直、50代独身女子にとって先の見えない老後は不安ですが、頑張り過ぎることをやめてみたら心が少し軽くなりました。50歳からの人生を豊かにするために、幸せホルモンを増やす生活に重きを置いていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/いずみ(54歳)独身。コロナ禍を機に、人生における健康の大事さを実感し、里山に移住し田舎暮らしを楽しんでいる。
2024年04月12日青木あすなろ建設株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:辻井 靖、以下、「青木あすなろ建設」)と株式会社LIFEM(ライフェム、本社:東京都新宿区、代表取締役:菅原 誠太郎、以下、「LIFEM」)は、LIFEMが提供する働く女性の健康課題改善をサポートする法人向けフェムテック※1サービス『ルナルナ オフィス』の「月経プログラム」、「更年期プログラム」を4月1日(月)より青木あすなろ建設へ本導入することに合意しました。本プログラムを通じて青木あすなろ建設の社員を対象に、婦人科医師監修のセミナー動画や、医療機関と連携したオンライン診療サービスの提供を行います。これにより、生理痛や月経前症候群(以下、「PMS」)、更年期などの症状改善をはじめ、女性の健康課題への全社的な理解促進を支援します。青木あすなろ建設とルナルナ オフィスロゴ◆すべての社員が能力を発揮できる環境を目指す青木あすなろ建設にて、『ルナルナ オフィス』の本導入がスタート!青木あすなろ建設では、多様な社員が活躍できる環境を整備し、女性をはじめとするすべての社員が働きがいをもって十分に能力を発揮できる企業を目指しています。女性活躍推進においては、2022年3月にえるぼし(2段階目)の認定を受け、女性社員向けの研修やネットワークづくりを目的とした女性社員同士の交流会を積極的に行っています。また、人事統括部内に「育児休業相談窓口」を設置し、社員の仕事と育児の両立を支援しています。こうしたなか、女性社員の生産性向上や社員同士の相互理解を目指す施策の一環として、2023年10月2日よりLIFEMが提供する『ルナルナ オフィス』ライトプランの「月経プログラム」と「更年期プログラム」を試験導入してきました。その結果、想定よりも多くの女性社員によって活用が進みました。利用者へのアンケートでは、月経に伴う不調が改善されたと回答した人が8割近くにのぼったほか、「月経プログラム」「更年期プログラム」ともに継続して利用したいという声があがったことから、4月1日より本導入を開始する運びとなりました。青木あすなろ建設とLIFEMは、引き続き働く女性が感じている健康課題改善のサポートをはじめ、職場全体の理解促進を図り、より自分らしく輝ける職場づくりを推進していきます。<青木あすなろ建設が導入するプログラム概要>青木あすなろ建設でスタートする「月経プログラム」と「更年期プログラム」では、女性のカラダやココロに関する理解や知識を深める婦人科医師監修のセミナー動画を男女問わず全社員向けに提供します。また、産婦人科に特化したオンライン診療サービス『ルナルナ オンライン診療』を活用し、婦人科受診による月経随伴症状やPMS、更年期に伴う症状の改善を支援します。<各プログラム詳細>I. 「月経プログラム」・FEMCATION※2セミナー/「女性のカラダ知識セミナー」女性のライフスタイルの変化や女性のカラダの仕組み、月経随伴症状などについて、医師監修のセミナー動画を提供・オンライン診療を活用した婦人科受診と低用量ピルの服薬支援開始日:2024年4月1日(月)オンラインによる婦人科診療および、PMSや月経困難症の改善策のひとつである低用量ピルの処方・配送II. 「更年期プログラム」・更年期の基礎知識セミナー更年期症状に関する心身の不調などの基礎知識について、医師監修のセミナー動画を提供・オンライン診療を活用した婦人科受診と漢方薬等の服薬支援開始日:2024年4月1日(月)オンラインによる婦人科診療および、更年期症状の改善策のひとつである漢方薬などの処方・配送◆青木あすなろ建設株式会社 管理本部人事統括部 働き方改革推進室担当者からのコメント建設業は男性が多い業種ですが、当社は土木・建築部門で働く女性技術者が年々増えています。女性社員を対象とした「健康に関する研修」と「意識調査」を実施したところ、7割以上の女性が「女性ホルモンの変化によるパフォーマンスの低下を感じたことがある」と回答しているものの、周囲に相談できず我慢したり、月経や更年期は病気ではないと受診や相談をためらう人も多くみられ、また、9割近い女性が男性にも女性の健康課題への理解・浸透を切望していることがわかりました。『ルナルナ オフィス』のサービスは、当社のニーズにマッチし、セミナー動画は男女問わず月経や更年期の理解を深め、心理的安全性の高い職場の醸成に繋がると考えております。当社は女性特有の健康課題やライフイベントが、女性のキャリア形成と密接なことに着目し、社内のヘルスリテラシーを深化させると共に、多様な人財が活躍できる職場環境を創造してまいります。※1 フェムテック:女性(Female)と技術(Technology)を組合わせた造語。女性が抱える健康課題をテクノロジーの力で解決するもの。※2 FEMCATION(R):エムティーアイの登録商標。FEMALE(女性)とEDUCATION(教育)を掛け合わせた造語。複雑かつ多様性のある女性のカラダとココロについて正しく学ぶ機会を創出し年齢や性別を問わず社会全体で寄り添いあえる環境を目指す理解浸透プロジェクト。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月08日40代後半からイライラすることが増えた私。最初は、疲れがたまった精神疲労だと深くは考えずにいましたが、だんだんささいなことでいら立つ日々が増えるばかり。特に仕事中の人的ミスにイライラが募り、周囲に当たってしまうこともしばしばありました。このままではダメだと思い、考え方と生活習慣を変えてみました。私が実践している超簡単なイライラ解消法を紹介します。「肺活」で自律神経を整えイライラ解消肩凝りから来る頭痛に悩まされ針治療に通院したとき、「呼吸が浅いせいで免疫力が下がっている」と言われました。さらに、呼吸が浅いせいで自律神経が乱れがちになり、イライラが増えて、それが肩凝りの原因につながっているとの指摘もありました。深い呼吸を心がけるようにアドバイスを受け、その後、実践したのが「肺活トレーニング」です。鼻から息を吸って口から2倍のスピードで息を吐くだけの簡単トレーニングで、朝晩の気が向いたときに1日数回実行しました。深く呼吸することにより自律神経が整うとのことで、精神が落ち着き、深い眠りにつけるようになったことは大きな収穫でした。 その他に肺活で心がけたことは、猫背を改善するために意識的に背筋を伸ばすことや、イライラしたときに深呼吸をして気を静めるなど、誰にでもできる簡単なことばかりです。その後、肺活トレーニングのおかげで、生活のイライラは少しずつ改善された気がします。イライラしたときに深呼吸して一拍置くことで、周囲とのコミュニケーションは断然良くなりました。イライラがMAXになる前に吐き出す50歳を過ぎて仕事の責任が増え、周囲に弱音を吐けずにどうしても我慢してしまうことがあり、自分の中で消化不良を起こしてしまうことが多くなりました。そんなときに、更年期による体調不良も重なり、仕事や生活のイライラで息が詰まりそうな時期がありました。どうにもならなくなり同年代の女友だちに相談したところ、友だちが実践しているストレス解消法を教えてもらい、試しにおこなってみました。それは、自分の中のマイナス要素を手紙に書き出し封をするという、手紙セラピーです。方法はいたって簡単で、とにかく自分の中にあるストレスや思いを紙にひたすら書き出すだけです。マイナス感情を言語化することでイライラが整理されて、自分を見つめ直すことができました。今でも、イライラがマックスになる前に、定期的にストレス要因を紙に書き出してそのまま封印しています。それを机の引き出しにしまって、気持ちが整理された1カ月後あたりに見返したりしています。そうすることで、自分のストレスとうまく付き合っています。ハッピーをインプットしてポジティブ脳に日常のイライラを解消するために実践したことが2つあります。2つともアファメーション(肯定的に自己暗示をかけること)を活用したもので、脳にハッピーになることをインプットしてポジティブ脳にするものです。1つ目は、笑顔になれる写真や言葉をプリントアウトして、よく目にする壁に貼り付けることです。自分ではどうにもならないことで落ち込んだりイライラしたときに、パッと見ただけで笑顔になれるものがあると気分が晴れます。これは最強のアナログスキルで、笑顔になれるものを脳にインプットする機会を増やすことで、ポジティブな考えへと脳が勝手に働いてくれるとのこと。参考にした本に書いてありました。2つ目は、笑うと幸せになると言われているように、生活の中の「笑い」を増やしたことです。例えば、笑える映画やバラエティ番組を観たり、ワクワクするような本を読んだりすることを、気分が晴れないときやイライラしたときに実践しています。調べたところ、簡単な気分転換になるだけでなく、笑いには免疫力を高める効果もあるそうです。この2つの方法は、実業家ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』を読んで実行したことです。2つともすごく簡単に実行でき、イライラを解消するのに効果的だと実感しています。まとめ年を重ねるごとに、更年期による体の不調があちこちに出てくるだけでなく、精神的な負担まで背負うことを、身をもって痛感しています。実際、「短気は損気」というように、一時は仕事のイライラが原因で会社の同僚との人間関係がうまくいかなくなったこともありました。更年期のイライラなどの改善法にはいろいろありますが、自分の体と末永く付き合うためにも、薬に頼らない方法で対処していきたいと思ってます。そのためにも、自分でできる超簡単なイライラケアを実践して、ストレスとじょうずに向き合うことを心がけるようにしています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/いずみ(54歳)独身。コロナ禍を機に、人生における健康の大事さを実感し、里山に移住し田舎暮らしを楽しんでいる。
2024年04月08日更年期なんて言葉はまだまだ未来の話だと思っていたのですが、あっという間に突入してしまいました。気持ちはまだまだ若いつもりなのですが、体は正直で50代に差し掛かりさまざまな不調を感じるようになりました。私が更年期症状を緩和のためにおこなったことを紹介します。更年期真っただ中更年期と自覚するようになったのは、49歳のころからです。心身ともにいろいろな症状が出始めました。症状は人によってさまざまだと聞きますが、私の場合は以下のような症状が出ました。朝、目が覚めてもなかなか起き上がれない仕事に行く元気が出ない動悸ホットフラッシュカッとのぼせる気がするぼーっとして仕事でミスをしてしまう不安な気持ちに突然襲われる目が乾く(ドライアイになってしまう)食後やたら汗をかく急にイライラしてしまう料理をするのが本当に面倒時々「揺れた?」ということがある鏡を見ると落ち込む同期だった友人に話を聞いたりするうちに、「更年期」というワードが出てきて婦人科へ行くことにしました。婦人科で漢方薬の処方とプラセンタを注射婦人科は女性専門(付き添いでも男性は外で待っています)の女性の先生だけのところに通っています。同じ女性の先生のほうが、気持ちをわかってもらえると思い、ネットで調べて見つけた病院です。とても気さくで同じ犬好きの先生ですし、信頼して通っています。「そろそろ子宮頸がん検診もね〜」など提案してくれるのもうれしいです。婦人科には2カ月に1度通い、漢方薬の処方とプラセンタ注射をしてもらっています。漢方薬は血の巡りを良くする効果がある「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)」を毎食後2袋(6粒)服用しています。漢方薬は即効性は感じませんでしたが、漢方薬を飲み始めて半年ぐらいたったころ、少し体がラクになった気がしたので、続けて飲んでいます。私の更年期症状の場合、プラセンタ注射は毎日でも良いと先生に言われていますが、少し婦人科が遠いので2週間〜1カ月に1度は行くようにしています。私が打ってもらっているプラセンタ注射は更年期障害に保険適用しているので、1回500円というのもお得感を感じます。中には毎日、注射をしに来る患者さんもいらっしゃるそうです。プラセンタ注射を打った次の日の朝は、すっきり目が覚めるという効果を感じています。女性ホルモンと似た働きをするサプリも服用中漢方薬とプラセンタ注射に加えて、婦人科ですすめられた「エクエル」というサプリも飲んでいます。大豆イソフラボンが女性ホルモンと似た働きをするというので、1カ月に1度購入して毎日飲んでいます。最初は婦人科で購入していましたが、市販されているため、私は定期お届け便で購入しています。飲むタイミングは特に決まっていないようですが、婦人科の先生は「寝る前がオススメ」と言われたので、寝る前に飲むようにしています。「エクエル」も飲むと体がラクになる気がします。また、婦人科の先生の友人も飲んでいると聞いたのが安心材料となり、飲み続けていますまとめ人生100年と考えると今はちょうど折り返し地点です。半世紀生きていますから自分の体や生活のことなど見直す良い機会でもあると、思うようになりました。そういえば婦人科の先生にも「お誕生月までには子宮頸がん検査もしましょうね」と言われていたことを思い出しました。いつも気にかけてくださる婦人科の女医先生には、感謝です。更年期と共存しながら、楽しいアラフィフの日々を送っていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/takaramomo(52歳)2021年に歯科助手を退職し、現在はWebライターとして活動中。夫と生まれる前から反抗期の25歳の娘、宝物わんこの桃太郎くんが唯一の癒やし。好奇心旺盛なアラフィフゆえ寺・国内地理・城郭・日本茶・救急救命指導員・アマチュア無線など多数の資格を保持。
2024年04月06日更年期ケアの「ちぇぶら」発起人で、更年期トータルケアインストラクターの永田京子氏がSurfvoteで課題提起。更年期を正しく理解するための学校教育の必要性について寄せられたコメントを紹介します。SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)はこのたび、「中学校の義務教育で「更年期」を学ぶことを導入!あなたはどう思う?」というイシュー(課題)について3月31日に投票が終了しましたので結果をお知らせします。中学校の義務教育で「更年期」を学ぶことを導入!あなたはどう思う?イギリスでは、中学校で「更年期」について教えることが義務化されています。しかし、日本では義務教育の中で月経や妊娠について学ぶことはあっても「更年期」について学ぶことはありません。個人により症状は異なるものの、「更年期」により、性ホルモンの低下から自律神経が乱れ、急に汗をかく、動悸がする、眠れない、うつ気分になるなど、心や体が思い通りに行かなくなることがあります。また「更年期離職」や「更年期うつ」など深刻なケースにつながるおそれもあります。家庭や地域をはじめ、「更年期」で辛い思いをする人たちを支えるために、日本でも中学校の義務教育で「更年期」を学ぶことは必要でしょうか。更年期トータルケアインストラクターの永田京子氏がSurfvoteで課題提起、Surfvoteで意見投票を集めました。投票の詳細イシュー(課題):中学校の義務教育で「更年期」を学ぶことを導入!あなたはどう思う? 調査主体:社会デザインプラットフォーム Surfvote(Webサービス)調査対象:Surfvote上でアカウントを持つユーザー調査方法:Surfvote上でアカウントを持つユーザーが投票投票期間:2024年1月11日〜2024年3月31日有効票数:69票投票結果とコメントの紹介(一部抜粋・原文ママ)賛成する 43.5%更年期は、女性の一生の中で重要な時期です。月経が止まり、ホルモンバランスが変化することで、さまざまな身体的・精神的症状が現れます。しかし、日本では、更年期について正しく理解している人は少ないのが現状です。そのため、更年期の症状に悩んでいる人も多く、適切な治療を受けていない人も少なくありません。条件付きで賛成する 43.5%家庭によっては親に訊きにくいという事情もあるだろう。ネットで情報収集をしようにも、殊にこうしたデリケートな問題において、子どもが真偽不明の情報に沢山触れてしまうことは望ましくない。性教育の一環として取り扱うことに賛成。また、更年期についてのみならず、性にまつわる教育全般が、現状深刻なレベルで不足していると思う。どちらともいえない 5.8%中学生の世代で更年期を学んだとして理解できるのか、関心が伴っているのか不透明。もっと学ぶべきものが多くあると思うので、他の内容と精査する必要がありそう。条件付きで反対する 0% 反対する 2.9%まだ理解できない気がする。何となくそういうものがあるんだというのを知っておくのはいいかもしれないが、それをあえて時間とって教えるほどではないかなと。社会人の入り口くらいでしったほうが自分ごととして捉えやすそう。その他 1.4%入れてもいいと思いますが、それ以外にフォーカスするべきことがありすぎると思います。思春期を迎えて体が変わっていっていること、妊娠や出産、生理のこと、性教育、膣のことなどなど。とくに生理の知識がなくて、不妊になる女性が増えてて、私もその一人。そちらの方が知りたかったです。わからない 2.9%学校じゃなくて家庭で教えるのでいいんじゃないのかな。当事者からの教えになるかもだけど、自身のことを知ってもらう必要があればすべきじゃないのかな。教えないならそれに見合った対応が得られないけど仕方ないよね。このイシューを執筆した 永田 京子氏更年期ケアの「ちぇぶら」発起人。更年期トータルケアインストラクター。更年期からのウェルビーイングをテーマに活動している。著書は『はじめまして!更年期(青春出版社)』『ちぇぶら体操(三笠書房)』『ふりまわされない!更年期(旬報社)』ほか。YouTube「ちぇぶらチャンネル」、Voicyパーソナリティ。 執筆したイシュー一覧→ あなたの意見・投票を社会のために活用しますSurfvoteでは社会におけるさまざまな課題や困りごとを「イシュー」として掲載し、どなたでもすべてのイシューを読むことができますが、アカウント登録をすると各イシューに投票したりコメントを書いたりできるようになります。私たちは、みんながさまざまな社会課題を知り、安心して自分の意見を言える場を提供したいと考えています。また、そこで集められた意見は、イシューの内容に応じて提言書に纏め関係省庁や政治家へ提出することもあります。 Polimill株式会社Polimill社は社会デザインプラットフォーム【Surfvote】を運営・提供するICTスタートアップ企業です。Surfvoteは現在、一般社会についての社会課題と各地方自治体の抱える社会課題(Surfvoteローカル)を掲載。ひろくみんなが意見を言える場を提供しています。あらゆる人がルール作りに参加し、価値観の変化やテクノロジーの進化に合わせた柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させたいと考えています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月05日乳児の子育てに明け暮れた30代を経て、子どもがやっと幼稚園に入園。ひとりの時間を何年も前から待ち遠しく感じていたのに、40代に突入した途端に体の変調に振り回され、ひとりを楽しむ余裕がなくなりました。最初はそのことを夫に隠しながら過ごしていたのですが、夫に素直に話したことで気持ちが穏やかになり以前より生活しやすくなったので、それについてお話しします。朝起きた瞬間に決まる体調私の場合、調子の良い日と調子の悪い日が朝起きた瞬間に決まります。調子の良い日はさくさくと自分のしたいことに取り組めるのですが、調子の悪い日はずっと横になっていたい気分。予定があるときはどうにかこうにか自分を鼓舞してタスクをこなすのですが、そういう日は家事も必要最低限のことしかできません。前日の疲れが抜けなかったり、生理前だったり、理由がわかるときはまだ納得しながら過ごすことができます。しかし理由がわからないときは、もやもやしながらただただするべきことをなんとかこなす状態に。それが負の気持ちを助長し、「私って必要な存在なのかな」「なんでここにいるのだろう」と自己否定を繰り返してしまいます。子どもに八つ当たりしてしまうことも多くなっていきました。食生活を見直してみたものの…食生活を改善したら体調がすこぶる良くなったという話をママ友から聞いたので、まねできるところは私も取り入れてみようと思いました。具体的には、添加物がたくさん入っている調味料は避ける、市販のドレッシングを使わない、めんつゆは自分で作る。また、老化や肥満につながるGI値(食品が含有する糖質が体に吸収される度合いを示す値)が高いパスタや白米、パンなども控えるようにしました。しかし、頑張ってはみたものの、しなければならないことがかえって増えて自分の首を絞めることに……。子どもはそんな私を見て、「ママの作ってくれる料理なら何でもおいしいよ」と気をつかってくれましたが、私はどんどん追いつめられていき、おまけに特に体調が改善することもなかったため、食生活を変えることはやめてしまいました。体調について夫に打ち明けたところ…朝早く出社し夜遅くに帰宅する夫は、ジェットコースターのようにアップダウンする私の体調に気付くことなく過ごしていました。私自身も迷惑を掛けたくないので、土日は体調が悪い日も無理して体調が良いように装って過ごしていました。しかしある日、生理前のおなかの痛みがひどくて夕飯が作れない状態に。子どもには、冷凍庫にあるレンチンで済ましてもらい、夫には素直に体調が良くないので夕飯を作れなかったと話しました。夫は子どもからなんとなく私が体調に浮き沈みがあることを聞いていたようで、「無理しなくて良いよ」と。その日から、土日はごはんを作ってくれたり、洗濯をしてくれたり、進んで家事をしてくれるようになったのです。まとめ病院で診てもらっても健康診断でもハッキリした原因がわからない体の変化に振り回されていた40代前半の私。60代の友人に相談すると、「私もそういうときがあった。更年期ではないか」と言われ、ついに私も更年期が始まったのかと妙にふに落ちた部分がありました。今は、自分の体調に背伸びすることなく、その日の体調に合わせてできることをこなす日々です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/徳 衿唯(40歳)最近夫が「サウナー」になり、誘われるのでついていったある場所で「ロウリュウ」を体験。サウナの醍醐味を体感し、「サウナー」一歩手前な専業主婦。
2024年04月02日糖質の摂取量を気にするだけでできる「糖質制限ダイエット」に、46歳のときに挑戦しました。結果は、心身の不調の連続で効果なし。さらに遺伝子検査では、驚愕(きょうがく)する事態になりました。糖質制限ダイエットに挑戦これまで、さまざまなダイエットに挑戦してきましたがことごとく失敗。40代後半に突入し、代謝は落ちるばかりで体重も徐々に増加。自己流の食事制限では体重が落とせず、なんとかしなければと体形を気にする毎日でした。そのときに流行していたのが、糖質制限ダイエット。メディアでも頻繁に取り上げられ、ストレスなく続けられる、むくみが取れる、美肌効果が期待できるなどとても魅力的に見えるダイエット法でした。糖質オフ麺や糖質カットに特化した食材なども通販サイトやスーパーで手軽に購入できるため、挑戦しやすそうだなと興味を持つように。「たんぱく質の制限がないなら大好きなお肉はたくさん食べられるし、この方法なら私にも続けられるかも」 と、挑戦することを決心しました。体に異変が…めまいや無気力が続く糖質制限ダイエットでは、1日の糖質摂取量を70〜130gほどに抑えることが推奨されています。やるなら徹底的にしたい! そんな性格の私は「1日の糖質摂取量は70gを目指そう」 と決心。その日からは、グルテンフリー食材を中心に生活を始めました。糖質制限生活はすぐに体重の変化へとつながり、最初の1週間は絶大な効果を実感できました。「いつも3日で飽きてしまうダイエットも、これなら続けられそう」 と、評判通りのストレスの少なさにやる気は増すばかり。このまま糖質を制限する生活をすれば、さらに体重が減ると期待し、糖質制限ダイエットを続行しました。しかし、その後は体重の減少がストップ。さらには、寝つきも寝起きも悪くなり、めまいや立ちくらみ、無気力状態といった体の不調が出ていました。しかし、季節が夏だったため、「夏バテ気味だなぁ」 と自己判断。体重の変化もない状況でしたが、停滞期だと思い込み、ダイエットと体の不調が関連しているとは疑いもしませんでした。ある日、ダイエットをしていることは伝えず、体の不調があることを友人に相談したところ「更年期なんじゃない?」 とアドバイスを受けました。年齢的に更年期障害に当てはまる気がしたため、内科を受診することにしました。遺伝子検査で衝撃の事実が!内科を受診した結果、更年期障害だろうということで、ホルモンバランスを整える漢方が処方されました。「これで少しはマシになるかな……」 と、糖質制限ダイエットをしながらの通院生活の始まりです。体重は停滞したままでしたが、太ることはなかったので、糖質制限生活のおかげで現状を維持できているのでは? と思うようになっていました。しかし、体の不調は改善する気配なし。このとき初めて、糖質制限ダイエットが影響しているのではないかと考えるようになりました。次の受診で、主治医へ糖質制限ダイエットをしていること、そのころから体の不調が出ていることを伝えました。すると「糖質制限に不向きな体質の可能性もあるから、遺伝子検査をしてみたらどう?」 と進められ、実施することに。結果は、糖質制限ダイエットには向いていない体質であるという驚愕の事実が判明。更年期障害かもと疑っていた不調は、糖質制限生活をやめた途端に改善したのでした。まとめこの一件を経験して、体調がおかしいなと感じたら多方面から不調の原因を考えること、主治医にも詳しく相談することが重要だと実感させられました。また、今回はたまたま遺伝子検査をするまでに至りましたが、自分の体質を知ることで今後の体調管理に生かせるため、とても良い機会でもあったと思っています。迫る50代に備えて、今後も心身の健康を大切にしていきたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/黒田あいみ先生(Zetith Beauty Clinic 医師)美容外科、美容皮膚科、予防医学(栄養療法)、アンチエイジング専門医。Zetith Beauty Clinic 、東京美容外科沖縄院にて勤務。トライアスロン日本代表の経歴を持ち、⾃分がアスリートであることも⽣かしつつ、美と健康のスペシャリストとして「中からと外からの美と健康」を信念に、外から(美容医療)だけでなく、中から(分子栄養学、予防医学)の美と健康の権威として多くの文化人、芸能人、アスリートからの信頼も厚い。著書に、「中田敦彦のYouTube大学」でも紹介された「アスリート医師が教える最強のアンチエイジング」(文藝春秋社)がある。著者/ささきなみ(37歳)体力の衰えを感じ、年齢に抗うなにかを始めようと摸索中のアラフォーです。趣味はキャンプ。自然の中で飲むお酒を楽しみに日々を頑張っています。健康や夫婦生活についてなど、アラフォー世代の気になる体験談を執筆中です。
2024年04月01日2023年の夏、犬の散歩の途中に見かけたラジオ体操の集まり。私もやってみたいと思ったものの、朝は忙しく集まりに参加することはできないため、自宅でラジオ体操をすることにしました。運動不足は良くないとわかっていても、本格的に運動を始めるのはちょっと勇気がいる……というアラフィフの私でも、ラジオ体操は始めやすく続けやすい運動でした。朝の散歩で見かけたラジオ体操2023年の夏は猛暑で、毎朝犬の散歩をしている私も困っていました。ある日、少しでも涼しい時間帯に散歩しようとそれまでより早い時間帯に公園に行きました。すると、どこからともなく人が公園に集まって来るではないですか。何の集まりかと犬の散歩をしながら見ていると、それはラジオ体操の集まりでした。朝の6時半、太陽の下でのラジオ体操はとても気持ちが良さそうで、それから毎日、通り過ぎるたびに私もラジオ体操に参加したいと思うようになりました。ただ、朝は犬の散歩や子どものことで忙しいので集まりに参加することは難しいです。そんなときNHKのEテレでもラジオ体操の番組があることを知り、朝の散歩から帰ってきた後、テレビを見ながらラジオ体操をすることにしました。たった5分間程度ですが、ラジオ体操をすると全身がほぐれた感じがして、気分もスッキリ。小学生以来もう何十年もラジオ体操とはご無沙汰でしたので、こまかい動きや順番は忘れていましたが、TVに映るインストラクターの動きを見ながら、見よう見まねでラジオ体操をおこないました。それ以来、平日の朝は番組の時間になるとテレビのチャンネルをNHKのEテレに変えて、テレビの前でラジオ体操しています。もちろんひとり。番組が始まる6時半はちょうど夫の出勤後で、かつ子どもが起きてくる前なので、誰の目を気にすることもなく伸び伸びと体を動かすことができます。また忙しい朝でも、5分程度なので家事の隙間におこなっています。午後にもラジオ体操、平日は1日2回に最近は朝の体操のほか午後にもラジオ体操をしています。先日、在宅勤務をしている知り合いが午後のテレビ体操の時間には体操をして体を動かすようにしていると言っていたことを思い出し、私も午後もしようと思いました。私の場合、午後はテレビがない部屋で仕事をしているため、NHKラジオのアプリ「らじる★らじる」を利用しています。午後はちょうど体がだるくなってくる時間帯、そして子どもが学校から帰って来る前にラジオ体操を実施。子どもが帰宅した後は習い事の送迎や夕方の家事で忙しくなるので、体操が気分転換となって、もうひと頑張りすることができます。私の場合、午前中は出掛けることも多いですが、午後は基本的に子どもが学校から帰って来ることも考えて家にいるので続けやすいです。実は以前も運動不足が気になりYouTubeのヨガ動画にも挑戦したのですが、数日で挫折してしまいました。ラジオ体操と同じように自宅でできることはよかったのですが、時間が決まっていなかったことで習慣化することができませんでした。今回は時間を決めていることで日常生活にうまく組み込むことができています。ラジオ体操でも立派な運動習慣以前、ラジオ体操は健康に良いと聞いたことがあります。先日改めてラジオ体操の効果についてネットで見てみると、数分のラジオ体操でも、継続すれば運動習慣となることがわかりました。ラジオ体操には第一と第二がありますが、第一は筋肉や関節をほぐすことが期待でき、ラジオ体操第二はジャンプが多く筋肉や骨の強化に効果的だそうです。在宅ワーカーの私はずっと座っていることが多く、肩凝りになることもよくあったのですが、最近は肩凝りを感じることが少なくなりました。また、体だけでなく心への影響も大きいのではないかと感じています。家事や仕事の隙間時間にラジオ体操で全身を動かすことにより、気持ちもリフレッシュできているからです。今私は47歳ですが、今後更年期が本格的になって来て感情が不安定になった場合にも、ラジオ体操は良いのではないかなと思いました。なおラジオ体操をおこなう際、私は一つひとつの動きをキレ良く指先までしっかり伸ばすこと、呼吸をしながらおこなうことを意識しています。以前習っていたヨガでも呼吸が大事、一つひとつのポーズを意識して丁寧にすることが大事と習ったので、ラジオ体操でも意識しています。まとめラジオ体操を始めてから半年近くがたちます。体重の変化や見た目の変化はないけれど、体操をした後は体も心もスッキリして、イライラが減った気がします。更年期をじょうずに乗り切るためにも、これからも続けていきたいと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/はるひび(46歳)小学生の娘を持つ母。在宅ワークのため、運動不足になりがち。最近、骨伝導イヤホンを購入。早起きして、好きな音楽やラジオを聴きながら近所の公園を散歩している。
2024年04月01日歌手でタレントの渡辺美奈代が30日に自身のアメブロを更新。更年期の症状や更年期に高まる健康リスクを調べることができる“更年期ドック”を受けたことを報告した。この日、渡辺は「先日更年期ドックを受けてきました」と報告し「ホテルライクな清潔感あるクリニックと女性スタッフの皆さんのおかげで安心して受けることができました」とコメント。「気になっていた検査の結果は」と述べ、自身のYouTubeチャンネル『渡辺美奈代のMinayo チャンネル』の動画を紹介。動画では「総じてとてもよかった」と検査結果について医師から伝えられていた。続けて更新した「チーム日光浴」と題したブログでは「ポカポカ陽気で日光浴が気持ち良さそう」と述べ、外で寝そべる愛犬達の写真を公開。「少し暑いくらいですね!」とつづり、ブログを締めくくった。
2024年03月30日40代半ばになり、イライラや動悸、息切れ、腰痛などの不調を感じるように。それに加えて運動らしい運動もせずなまり切っていた体に嫌気が差して、思い切ってヨガを始めてみました。無理なく運動できるのが心地良く、心にも良い影響を与えているのか、「お母さん、最近ニコニコしてるね」と子どももうれしそうです。そんな私の体験談をお伝えします。1時間半のレッスンで幸せな気分に子どもが幼稚園に通いだしたら始めようと思っていたヨガ。明日やろう明日やろうと思っているうちに、子どもはいつの間にか小学2年生。それに40歳を過ぎたころから腰痛が出てきて、家事をしていても立っているのがつらく、しばらくソファで横になってしのいでいました。このままではダメだと自分を奮い立たせ、近くのヨガ教室をのぞいてみることに。まず驚いたのは、私よりもはるかに年上の方たちが難なくポーズを決めていること。私も負けていられないと必死でついていっていたとき、「私の言葉の前には、“よかったら、”と付いていると思ってくださいね。無理なことはしないようにして、自分と向き合ってください」とインストラクターさんが温かい言葉をかけてくださいました。1時間半のレッスンはあっという間に終わり、今後の説明を聞いている間もフワフワとなんとも言えない高揚感と心地良さで、幸せな気分でした。週1回のリラックス効果で身も心もスッキリヨガ教室はついていけるのか不安でしたが、基本的には簡単なポーズばかりだったのですぐになじめました。それに、あれほど痛かった腰がレッスンの最中は気にならなくなっていました。自分で運動をしようとするとつい激しい運動をしてしまいがちで、どうしても腰に負担がかかってしまいます。しかし、ヨガでは少しずつゆっくりと体をほぐしていくので、1時間半も体を動かしているのに休むことなく続けられました。それに、もし痛みが出たとしても休息のポーズでしばらく休める安心感がありました。普段なかなか自分の体と向き合うことがないので、目をつぶって自分自身と向き合うことで自律神経が整えられ、最近気になっていた息切れや動悸も治まるような気がしています。呼吸法で心が安定してイライラが減少また、ヨガの呼吸法も役立ちました。若いときはイライラするのは生理前だけだったのに、最近は常にイライラしていて子どもにきつく当たることもありました。また、少し体を動かすだけで息切れや動悸がして外に出るのもおっくうに感じていました。ヨガを始めてから心が安定したのかイライラする頻度が少なくなってきたような気がします。また、無理なくゆっくり体を動かすため、息切れや動悸が大分改善されてきました。普段でもなんとなく息苦しく感じたときは、呼吸法を取り入れて家でも実践しています。まとめハードなスポーツと違って、ヨガは自分の体と相談しながらゆっくりおこなえるので、運動をほとんどしたことがない人や痛みがある人でも取り入れやすいと感じました。また、呼吸法を取り入れながら体を動かすことで心が落ち着き、イライラや動悸などの更年期特有の症状が軽減されるような気がします。これからも無理をせず、自分の体をいたわわりながら続けていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。著者/りんごちゃん(45歳)大阪府出身のアラフォー世代。制作会社勤務を経てフリーライターに。40歳を過ぎてますますやせにくい体質になり、ダンスを始めるも激しすぎて挫折。最近のんびりと体を動かせるヨガにはまり中。
2024年03月27日ホルモン補充療法は、つらい更年期障害を改善する治療法です。しかし、更年期障害にもさまざまな症状があります。ホルモン補充療法はどんな症状に効果があり、どんなメリットがあるのか。また、副作用などのデメリットはないのか。治療方法や費用のことなども含めて、産婦人科医の沢岻美奈子先生に教えてもらいました。教えてくれたのは…監修/沢岻美奈子先生(沢岻美奈子 女性医療クリニック院長)2013年1月に女性スタッフだけで乳がん検診をおこなう沢岻美奈子 女性医療クリニック開院。2022年の1年間で神戸市乳がん検診を約2500件、地元企業様の会社検診や自己検診も含めると約3100件の乳がん検診を実施する。患者さんとのやりとりと通じて日常の診察で感じ考えることを、専門医目線で正しい医療情報としてInstagramに毎週投稿している。ホルモン補充療法(HRT)って何?女性は更年期(45~55歳ころの閉経を挟んだ約10年間)になると、ホルモンのバランスが崩れて生理が不順になり、人によっては心身にさまざまな不調が現れます。他の病気を伴わない不調を「更年期症状」と言い、その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と呼びます。更年期障害の一番の原因は、女性ホルモン「エストロゲン」の急激な低下です。ホルモン補充療法とは、少量のホルモンを補うことでエストロゲンの減少程度を緩やかにし、更年期障害を改善する治療法です。生理が順調でも、30代に比べて疲れやすい、眠りの質が落ちたなどの体調の崩れを感じる場合は、更年期症状が出ているケースかも。そういう場合にもホルモン補充療法を受けることで落ち着く場合がよくあります。誰でもできる治療なの?ホルモン剤には若干血液を固まりやすくする働きがあるため、脳卒中や心筋梗塞、冠動脈疾患などの既往歴がある人、喫煙者や血液をサラサラにする薬を内服している人はホルモン補充療法を受けられません。過去に子宮体がんや乳がんを経験した人は、場合によっては受けられないことがあります。これらの人で更年期障害で悩んでいる場合は、婦人科を受診して症状に合わせた漢方薬を処方してもらう方法があります。また、高血圧や糖尿病の人や肥満の人、家族に子宮体がん・乳がんを経験した人がいる場合には、病態が悪化する可能性があるため慎重な投与が必要です。最初にしっかり検査をし、医師とよく相談しましょう。ホルモン補充療法の方法は2つホルモン補充療法には主にエストロゲンだけを補う方法と、エストロゲンとプロゲステロンを併用して両方を補う方法があります。エストロゲンだけを半年以上使うと、子宮内膜が増殖して子宮体がんのリスクが高まることが知られています。そのため、子宮のある人には、内膜の増殖を防ぐ働きがあるプロゲステロンを併用します。併用により、子宮体がんのリスク軽減が可能です。手術で子宮を摘出した場合には、子宮がんの心配がないので、エストロゲンだけを補う方法で治療をおこないます。ホルモン補充療法の薬の種類と費用ホルモン補充療法の薬には、飲む・貼る・塗るの3タイプがあります。貼る、塗るタイプは、飲み薬に比べると胃腸や肝臓への負担がかからず副作用が少ないですが、かゆみ・かぶれなどが出る場合があります。飲むタイプは手軽に用いることができて便利ですが、胃腸や肝臓に負担がかかることがあります。他にも、腟がかゆい・乾くなどの症状がある場合には、腟に入れる錠剤を処方する場合も。また、更年期の症状に対応した漢方薬を併用する場合もあります。どの薬を用いるかは、患者と医師で相談して決めます。いずれの薬も家で自分で用いますが、症状の確認や薬の処方などのために2〜3カ月に1回程度の通院が必要です。ホルモン補充療法は保険適用で、薬代は病院や使用する薬剤によって異なりますが、だいたい月に2,000〜3,000円。漢方薬と併用する場合は、4,000〜5,000円程度です。どんな症状に効果があるの?ホルモン補充療法で不足していたエストロゲンが補充されると、乱れていた自律神経のバランスが整い、多くの症状が改善します。主に下記の効果があり、それに伴ってイライラや気持ちの落ち込みが改善するケースも多くあります。・ホットフラッシュ(のぼせ、ほてり)や発汗などの改善・動悸など自律神経系の不調の改善・閉経後骨粗しょう症の予防と改善・萎縮性腟炎や性交痛などの改善・悪玉コレステロールの低下・コラーゲンを増やし、皮膚や粘膜に潤いを与える・胃がんや大腸がんなどがんのリスクの低下更年期になるとコレステロールは自然に上がりますが、ホルモン補充療法をすると下がることが知られています。胃がんや大腸がんなどのがんリスクも低下しますが、これについてははっきりした原因はわかっていません。それでも、女性のがんで2番目に多い大腸がんのリスクが低下するのは、うれしい効果と言えるでしょう。薬の使用し始めに副作用が出ることがホルモン補充療法に重大な副作用はありません。使用を始めたときに下記のような副作用が現れることがありますが、多くは薬の頻度や量を調節することで1〜3カ月で治まります。・不正出血・乳房のハリや痛み・おりもの・下腹部のハリ・吐き気 など・ごくまれに血栓症を引き起こすことがある副作用の多くは薬の頻度や量を調節して改善できます。特に不正出血は多く見られますが、深刻な問題につながることは稀です。ただし、更年期以降、特に閉経後には子宮体がんの発症リスクが高くなります。月経と異なるタイミングで予定外の出血があった場合は、子宮体がんの検査を受けてみることをおすすめします。ホルモン補充療法で乳がんリスクが上がる、は間違い!日本女性の9人に1人が罹患すると言われる乳がん。40代後半から増えて、60代が一番多いのが特徴です。乳がんのがん細胞の60~70%は、エストロゲンの影響を受けて増殖するため、エストロゲンを補うホルモン補充療法が乳がんリスクを上げるのではと懸念する声が多くあります。しかし、2004~2005年に厚生労働省研究班が調査をおこない、ホルモン補充療法経験者が乳がんになる危険性は、ホルモン補充療法未経験者の半分以下だったという結果を公表しています。その後の研究でも、ホルモン補充療法が乳がんの発症に与える影響は、肥満やアルコール摂取、夜勤の仕事などが与える影響と同程度の小さいものであることがわかっています。ホルモン補充療法の始めどきはいつ?40代になって、生理が不順になったり体調に変化を感じたりしたらホルモン補充療法を検討しても良いでしょう。不調が軽いうちに始めることで、比較的スムーズに改善できます。しかし、めまいがしたから耳鼻科を受診して……と遠回りしている期間が長いと、症状が悪化して改善まで長引いてしまうことも。更年期世代で体の不調を感じたら、まずは婦人科を受診し、検査をしてみることをおすすめします。ホルモン補充療法にやめどきはあるの?数年前までは、乳がんリスクへの不安などから「ホルモン補充療法の上限は5年程度」や「60歳ぐらいになったら終わりどきを見つけよう」などと言われてしました。しかしその後、さまざまな調査で、乳がんのリスクが高くないこと、ホルモン補充療法を長くやっている人に健康被害がないことなどがわかってきて、やめどきについての考え方も変わってきています。今は女性の平均寿命が伸び、更年期である50代以降の人生が長くなりました。本人が「症状が改善したのでやめます」というのであれば、それもまったく問題ありません。でも、症状が続いていて、ホルモン補充療法を続けることで症状が改善し、定期的な検査でも問題ないのであれば、期間に上限を設けなくて良いというのが、最近の専門医の間での認識です。まとめ更年期障害の期間や症状は、人によって大きく異なります。やめどきを自分で決めることができるのは、女性にとって大きな安心と言えるでしょう。ただし、更年期を長く快適に過ごすためには、定期的な検診を受けることが欠かせません。自治体や職場の健康診断などをじょうずに活用していきましょう。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/かきの木のりみ4つの編集プロダクションで紙媒体の編集をしつつWebの学校に通い、Webと紙両方の編集に携わるようになって約20年。スポーツは見るのもやるのも好きなのだけど、最近はすっかり見るほうに……。著者/監修/沢岻美奈子先生2013年1月に女性スタッフだけで乳がん検診をおこなう沢岻美奈子 女性医療クリニック開院。2022年の1年間で神戸市乳がん検診を約2500件、地元企業様の会社検診や自己検診も含めると約3100件の乳がん検診を実施する。患者さんとのやりとりと通じて日常の診察で感じ考えることを、専門医目線で正しい医療情報としてInstagramに毎週投稿している。
2024年03月26日ブレインスリープが3月1日・2日に実施した「Will Conscious Marunouchi 2024 まるのうち保健室 ~私と向き合う時間~」のステージプログラムに、放送作家・コメンテーターの野々村友紀子さんと睡眠専門医の井坂奈央医師が登場。女性の睡眠に関するトークセッションが行なわれました。■睡眠専門医「睡眠時間は削らない!取るべき時間という認識を」同イベントは、、3月8日の国際女性デーと、3月15日の世界睡眠デーに向けて開催。トークセッションは、働く女性の象徴的存在として、野々村さん自身のこれまでのライフステージと睡眠の関連性を振り返りながら「女性の睡眠力の上げ方」を井坂先生と共にディスカッションしました。日本人の平均睡眠時間は7時間22分というデータが出ていますが、野々村さんは「朝起きたらお弁当づくり、夜は子供が寝た後、せっかく一人の時間ができても、どうしても気になって細かい家事や雑務をしてしまい、7時間眠れたらいい方で、基本的には5~6時間の日が多い」と、睡眠時間は日々平均以下であることを告白。これに対して井坂医師は「一般的に睡眠時間は削ってしまいがちだが、(睡眠は)取らなければいけないものと認識してほしい」と睡眠を意識的に取ることの大切さを訴えました。野々村さんは、芸人だった10代後半から20代は寝溜めができると信じ、寝不足でも元気だったそう。しかし、放送作家になった後は仕事量も増え、十分な睡眠時間が確保できず、辛い時期があったと振り返りました。結婚後の妊活時期は、意識的に仕事を減らし、毎日同じ時間に起床して基礎体温の計測をするなど、一番眠れていた時期だったと語りいます。しかし出産後は一気に寝ることができず、疲労やストレスをぬぐいきれない日々が続きました。イライラが募ることで情緒不安定になり、夫が外食に行ったと聞くだけで、涙が溢れたこともあると打ち明けました。40代後半に突入すると、突然、寝ようと思っても眠れなかったり、夜中に目が覚めたりすることが出てくるなど、更年期を意識し始める出来事が多くなった野々村さん。井坂医師は、「睡眠の質を上げるために、15時までに20分ほどの仮眠を取ったり、自身の睡眠を調べてみることなどが有効」とアドバイスしました。(フォルサ)
2024年03月25日